『俺は書ける俺は書ける、俺は書ける』


書こうとしてパソコンに向かうと、手が止まる時がある。いまだに「俺は書ける俺は書ける俺は書ける」と自己暗示をかけないと動けない。書くこと自体は楽しいけれど、恐怖もある。


大好きな道尾秀介さんが、とある作品の後書きで仰っていたこと。

こんなプロの作家さんでも、しかも道尾さんは書くのが早くて多作なイメージがあるのに、書くこと自体に迷って恐怖を覚えることもあるんだな……ととても印象に残っています。

大御所でも日々迷っている。
手が止まる瞬間がある。
そのことに恐怖を覚える日がある。

きっと私たちが迷って、手が止まって、足がすくむのと同じような感覚で日々生きているんだ。私たちと『天才やプロの間』を隔てているものはないのかもしれない

自己暗示やアファメーションという言葉のことについてよく考えます。

思い込みとか、自分で自分にかけてあげる言葉を変えると思考回路や行動も変わってくるとか、あるじゃないですか。
あれ、最近まで信じてなかったんですよね。

今年に入ってからガラッと意見が変わりました。

何かを変えようと思ったら、どこかの分野で成功しようと思ったら、理想に少しでも近づこうと思ったら、まずは言葉を変えることからです。

言葉を変えないと何も始まらない。
日々使う言葉を変えると、絶対に人生が変わります。

昨日、『世界一受けたい授業』という番組で、松岡修造がこう言っていました。

自分にかける言葉をプラスな、ポジティブなものに変える。すると、緊張が良い方向にシフトして力になってくれる。緊張は決して悪いものじゃない。

私はできる、俺はできる、えらい、すごい! と声をかけ続けてあげる。褒め続けてあげる。

最初はコツが要りますし、多少の努力も必要です。
でも慣れてきたらそれこそ呼吸と同じレベルで自分のことを自然に褒めてあげられるようになります

自分のことだから、ついつい厳しく見てしまうんですよね。

まだまだだ、こんな努力では足りない、もっと頑張らないとって。ストレングスファインダーをやったことがある人は、資質上位に最上志向が入っていたら要注意です。どこまでいっても満足できません。

最初は、褒めてあげること。
自分の力量を信じてあげること。

現状を見つめること、フィードバックをすることはその後でいい。

ダメ出しをしたらすぐに、良いところも探して提示してあげる
一番自分を育ててくれるのは、自分なのかもしれません。

プロの作家でも、毎日唱えています。

『俺は書ける俺は書ける、俺は書ける』

自分で自分を、そう信じてあげることで、前に進める。
私なんか、俺なんて、っていう言い訳が、いつの間にか頭の中を占めていませんか?

少しずつ、言葉を変えることから始めるといいかもしれません。



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