見出し画像

「人に話しかけるのがこわい」あなたへ


話しかけるのがこわい、人にものを頼むのがこわい。
わたしは毎日こう思いながら仕事をしています。

声を発するのがこわいというか、話しかけても無視されちゃったらどうしようとか、「ん?」って聞き返されたら嫌だなあとか、断られたらどうしようとか、話しかける前から色々考えちゃうんですよね。

仕事なんだから、自分で抱えられない案件はひとに任せるべきなんだけど、どうしても無理。
コミュニケーションが成立せず、結果、自分で済ませてしまうこともしばしばです。
同じような悩みをもっているあなたに向けて、この記事を書きたいと思います。


人に話しかけられないのは病気でも障害でもない

消極的
引っ込み思案
人見知り
内向的

内にこもってしまう性格のことは様々な言葉で言い表せられるけど、どれも自分の性格をきちんと表現してくれているとは思えない。
ただただ、自分からひとに話しかけるのが異常にこわいだけ。
頼みごとをするのがこわいだけ。
そうかと言って、なにかの病気なのかと言われると、それもわからないんですよね。

端的に『コミュ障』とか『対人恐怖症』とかいってしまえばそれまでだけど、それだけで終わらせたくない。

なにか根源的な理由があるのかもしれないけど、「話しかけるのがこわい」という性格も、見方を変えれば強みにできると思うんです。


「話しかけるのがこわい」を強みにする

半年くらい事務の仕事をしていたことがあります。
わたしを入れて3~4人くらいの小さな部署だったんですけど、とっつきにくい人しかいませんでした。

特に上司がもうこわくてこわくて、何を訊くにもおっかなびっくり。
訊くべきことも訊けなくて、仕事が進まないこともありました。それでさらに怒られて萎縮してよけいに何も言えない、という悪いループに……。

このままじゃダメだ。
自分らしくいられる場所、発言を肯定してくれる場所がないと、どんどん何も言えない自分になってしまう、と別のこわさに捕らわれました。

それから必死で別の仕事を探して、いまは小さなパソコン教室でインストラクターの仕事をしています。

風通しのいい場所で、とても仕事がしやすい。
安心していられる、とても理想に近い環境に自分を置くことができました。
働きはじめてまだ半年ほどですが、「話しかけるのがこわい」「人にものを頼むのがこわい」と思う回数もみるみる減った。

話しかけるのがこわい」って、環境のせいもあると思うんです。
言いにくい場所にいるから、言えない。
この環境をなんとかしたくて、その気持ちをバネにして、違う環境を手に入れようと頑張った。
だから、いまの私がいます。


少しだけ心が軽くなる方法

と言っても、そう簡単に仕事を辞めたりはできないですよね。

わたしが伝えたいのは、
ひとに話しかけるのがこわいのは障害じゃない、同じ悩みをもっているひとはたくさんいるよ」ということです。

わたしはもう社会人歴10年近く経つ“いい大人”ですけど、学生時代から変わらずずっとこわいまま。

いまは自力で環境を変えたおかげで、昔よりはいくらかマシだけど、それでも本質は変わらないです。
同じような悩みをもちながら日々の仕事に四苦八苦しているひと、絶対にいます。

こんな些細なことで悩んでいるのはわたしだけだ、と殻に籠もらないでほしいんです。

人に話しかけるのがこわい
人にものを頼むのがこわい
否定されたら、拒絶されたらどうしよう、っていうこわさが土台にありますよね。

たとえば、なにか一つものを頼むとしたら、「代わりにこれやっとくよ」っていう代案を出すとか、相手にとってもメリットになるようなものも一緒に差し出すといいかも。

少しでも心が軽くなるように、「あなたにとっても悪い話じゃないよ」って言えるなにかを持っておく。
そうすると、こちらも頼みやすいのではないでしょうか。

そもそも、話しかけるだけで拒否されるってなかなかないから。
気軽に話しかけても大丈夫、そう簡単に無視なんかされない、っていう暗示をかけるといい。

自分自身」というものをさらけ出して、アピールして、人に受け入れてもらう経験・体験をどんどん増やしていかないと、この性格は一朝一夕では治らないと思っています。

もしも、同じ悩みを抱えているひとがいたら、一緒に頑張っていきましょう。
今日もどこかで「自分と同じように悩んでいるひとがいる」と思えたら、すくなくとも自分ひとりだけじゃない、って思えるから。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。サポートいただけた分は、おうちで飲むココアかピルクルを買うのに使います。