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自意識を捨てる方法


人と対面で話をするとき、『自分』というものを意識しがちだ。

人の話を聞いている自分、相槌を打っている自分、印象の良い聞き方をしようと意識している自分、気の利いたことを言おうと考えている自分。

もっと『自分』以外のものを意識して人との会話を楽しみたい。

話している相手、相手が話していること、その場の空気。

ふと気を抜くとそれらすべてが背景に遠ざかっていってまたひたすら
『自分』しかいなくなってしまう。


自分を『キャラクター』にして固定する

私は”ゆうゆう”という名前でTwitterや他SNSに生息している。

ネットという媒介をとおすと理想の自分を具現化できる。”ゆうゆう”は、常に根拠のない自信に溢れていて、早起きが得意で読書が何よりも好きで、行動力があって言いたいこともはっきりと言える。

けれど、中身である”北村有”そのものは、
自信もないし引っ込み思案だし社交的でもない。

本来は、こうやってネット上に文章を公開したりTwitterで日に何度も呟いたり、というタイプでもない。

なんならずっと家にいたいし、旅だって、会いたい人や行きたい場所があるから行くのであって、『旅そのもの』が好きなのかと言われたら自信がない。

でも”ゆうゆう”は自信をもって心から好きなものを好きだと言う。

この『キャラクター』をもっと具体化して固定化して、人に会うときは本体ではなく”ゆうゆう”を表出させればコミュニケーションがもっと理想に近づくのでは? と思ったり。


自意識を捨てても、自分は自分

そうやって理想の『キャラクター』を『固定化』しても、自分が自分であることに代わりはない、と思いたい。

私にとっての理想は”北村有”ではなく”ゆうゆう”なので、
演じることによっていずれ後者が本体になってくれればいいなと願う。

自意識を捨てても、自分は、自分だ。


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