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ミスドで過ごす週末の朝が好きすぎる

土曜か日曜の朝は、できるだけカフェでゆっくり読書でもしたい気持ちが強い。今年に入ってからはそれがなかなかの高確率で実現できていて、かなりの頻度で選ばれるのはミスドになる。

もう認めようと思う。私はミスドが好きだ。いや、別にこれまで「ミスドが好きなことを認めてはいけない理由」なんてなかったんだけど、そこそこ良い歳になってきてあらためて「ミスドが好き!」って言うのもどうなんだろう、なんて変なことを考え始めて(年齢を重ねることの弊害のひとつ)、なかなか公言できていなかったのだ。でももう言う。ミスド好き。最高。菅田将暉がCMやってるし。

よく食べるのは、この時期だと「大人のポン・デ・ショコラ」シリーズならびに「コク深ポン・デ・ショコラ」。そもそもポン・デ・ショコラ自体が好きすぎるのに、これまた大好きなチョコレート系でコラボしてくれるなんて、完全にミスドはこちらの胃袋を掴みにきている。求婚されたらすぐにでも籍を入れる。

近所にあるミスドは、週末朝はとくにおじいちゃん・おばあちゃんや家族連れの憩いの場と化すので、これまた楽しい。

口まわりや両手のひらをベッタベタに汚して、それでも嬉しそうに楽しそうに美味しそうにドーナツを食べている子ども。「ほらほら、汚くなっちゃったよこれで拭きな〜」なんて言いながら、子どもの手を吹いてやる親御さん。何も言わず、ただ静かに椅子に座り、カフェオレをすすっているおじいちゃん。派手なセットアップのスウェットを着た派手な髪色の派手なカップルが「やっぱオールドファッションっしょ〜〜〜」と声を響かせていることもある。

楽しい。見ているだけで楽しい。この空間のなかで、私はどう見えているんだろう。ここにいる誰もそんなことを想像せず、自分たちのことに夢中で、私なんて意識してもいないんだろうなと思うと、これまた楽しい。空気のようになって周りを観察するのが、すごく、楽しい。

余談だけれど、私はなぜか電車や飲食店などで小さな子どもと隣り合わせになるシチュエーションが多く、そしてやたらと愛想を振りまかれることも多い。こちとら独身で子どももおらず、小さな子どもの相手をしたことなんて7歳下の妹の面倒を見てたときくらいで、それさえも遠い昔の話。こんなちょっとした時間に粋なあやしかたなんてできないんだけどな……と思いながら、マスク越しに笑いかけたり、目を見開いたり閉じたりしてみる。笑ってくれるときと、クールに無視されるとき、半々くらい。

週末朝のミスドでも、よく子どもに愛想を振りまかれる。その度に、どう反応していいやら困る。まったくシカトするのもどうかと思うし、かといって一度反応したら最後、向こうさんが退店するまでゆるいやりとりを継続させなければいけない責任が発生するような気もして、ちょっと億劫にも感じる。まあたいてい、中途半端に相手をして華麗にスルーされるんだけど。

有象無象な週末朝のミスド。何があってもブレずに、ドーナツは美味しい。

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