表に出す感情を選ぶ
最近、こちらの本を読みました。
「自分の考えていることが正しい」「違う! と思ったら教えてあげないと気が済まない」「迷っている人にはアドバイスしたい」などの上から目線&マウンティング癖がある私にとって、これほどシンプルに答えを授けてくれるタイトルもないだろう! とブルブル震えながら手に取った一冊。
結果、読んでみて本当に良かったです。詳しくはぜひ読んでいただきたいのですが、私なりに凝縮したエッセンスを一言だけ書くなら「ネガティブな感情もポジティブな感情もあっていい、ただし、表に出して相手に示す感情は選べることを知る」でしょうか。一言ではありませんでした、すみません。
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私はなぜか、人とコミュニケーションをとるときに、どこまでも正直でいなければならないという強迫観念があります。嘘をついてはいけない、自分の意見を表明してポジションを示しておく必要がある……みたいな感じでしょうか。
なので、たとえば相手とK-POPの話をしていたとして「いろいろなグループがいるけど、みんな同じ顔に見えるよね〜」と言われたとします。私はそうは思わないので、同意はできません。嘘になってしまうからです。
そのため真っ正直に「そうかな? 私はそうは思わないけどな〜」「安易に同じ顔って言っちゃうのはどうなんだろう? 各グループが好きな人だっているのに?」と相手の思ったことを否定してしまい、気まずい空気になることもしばしばでした。
なら、どうしたらいいのか?
「否定しない習慣」を読んだいまの私なら、わかります。相手に提示する言葉や感情を選べばいいのです。簡単な話です。
上に挙げたK-POPの例でいうなら、「いろいろなグループがいるけど、みんな同じ顔に見えるよね〜」と言われたあと、こんなふうに返すと良いでしょうか。
「ほんと、たくさんのグループがあるよね〜」
「いちばん人気のあるグループはどこなんだろうね〜」
「いちばん似てる子って、どの子とどの子だと思う?」
どうでしょう! 相手のことは否定せず、かつ、自分に対しても嘘をついていません!
わざわざ相手を否定するような言葉や感情を選んで提示せずとも、こちらの工夫しだいでいくらでも会話を広げられるんですよね。自分のなかにポジティブとネガティブ、正と負、どちらの感情があってもいいけれども、選び取るのはプラスの感情や言葉にしておく。
こういうコミュニケーションの仕方を会得してからは、やみくもに相手を否定してしまって空気を悪くしてしまう……といったことも避けられるようになり、だいぶ良い感じ! とホクホクしております。
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ただ、そうなると、ネガティブな感情ばかり内側に溜まってしまって、いつか爆発するんじゃ??? と思ってしまうのは人間の心ですよね。
対策として、いまのところ私は、自分のなかに「愚痴や文句、正直で率直な気持ちを受け止めてくれる専用の架空のキャラ」と作り上げ、そのキャラにとことん聞いてもらっています。これがいちばん良い方法かどうかは、わかりません。
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