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HSC小1娘が不登校になって半年。やったこと。

前回の記事ではたくさんの人に読んでいただいて「スキ」をいただいたり、Xでも反応をいただいて、書いてよかったと本当に思いました。
特にお子さんが不登校になった方に共感をいただけたことがとも嬉しかったです。

前回の記事ではただ後悔したことだけを書いたのですが、実際この半年でやったことを書こうと思います。

私は埼玉県さいたま市に住んでいますが、各自治体に色んな機関があるかと思います。

行政のもの

不登校等児童生徒支援センター

「不登校等児童生徒支援センター (Growth(グロウス))」では、不登校や病気等で長期欠席をしている児童生徒が、オンライン学習等のICTを活用した学習支援活動等を通して、学ぶ喜びや人とのつながりを実感し、社会的に自立していくことを目指します。

Growth

検索してたどり着き、そこでオンライン授業を受けられると知り、申し込みしました。
後で知りましたが、教育委員会が運営している機関とのこと。
授業などしている人たちは先生です。

Webサイト上で申し込んだら数日後そこの先生(以後T先生)から電話がかかってきて現状などについてお話をしました。
オンライン授業は朝のホームルームなどから始まり、授業もありますが、学年で分かれているわけではなく「小学生」「中学生」で分かれているし、チャットでやり取りをすることが多く、小学生低学年で参加している子は少なめ。
クイズなど楽しいものもありましたが、娘はあまり乗り気ではなく、結局オンライン授業は数回受けただけでした。

しかし、先生には定期的にオンラインで面談をしていただいて、次どうしたらいいかとかアドバイスをいただいたりしています。
私が学校に対して思う事など、T先生が学校に伝えたりしてくれました。
とても話しやすく明るい先生で、不登校になってから関わった人の中で一番なんでも話せる人です。

先日通知表を取りに行った時に担任の先生に聞いたら、Growthでオンライン授業を受けたら出席扱いになるとのこと。
もっと早く教えてー!

教育相談室

さいたま市には教育相談室というのが6箇所あります。

さいたま市では市内6か所に教育相談室があり、専門の相談員が、学校生活に関わる不安や悩みについて相談に応じています。また、未就学児における「ことばの相談」(ことばがはっきりせず、発音が正しくできない等)も実施しております。
さらに、各教育相談室に併設されている教育支援センターでは、学校に行く気持ちがありながら、さまざまな理由で登校することが困難な児童生徒に対して、社会的自立を目指した相談・指導を行っております。ぜひ、お近くの教育相談室にご相談ください。

さいたま市教育相談室

9月に学校に行けなくなって1週間くらいでこちらに電話しました。
不登校になってパニックになっていたけど、担任の先生は「まあ、一週間くらいお休みしても・・」と呑気な感じだったので、どこにも吐き出せる場所がなく電話しました。
「いつでも電話相談は受け付けています」と言ってくれてとても安心しました。
教育支援センターは不登校の子が利用できる場所なのですが、まずは保護者のみが面談をしなくてはいけなくて、所要時間が1時間半くらいとのことで、
娘を留守番させるわけにもいかないし、かといって連れて行ってずっと待たせるのも・・と思い、結局すぐには面談に行けませんでした。
先日やっと面談に行ったのですが、教育支援センターは午前中は自習で、午後は図工や体育があるとのこと。自習時間が長いのであまり低学年の子はいないとのことでした。
でも、図工は楽しそうだったので、もし2年生になって不登校のままだったら少し利用しようかなと思いました。

小学校のスクールソーシャルワーカーの先生

上述のGrowthのT先生に「学校のスクールソーシャルワーカーの先生とは話した?」と聞かれて初めてその存在を知りました。
まずは娘抜きで先生(以後U先生)と話したかったので、母に来てもらって学校で先生とお話ししました。
今度どうやって子供を学校に戻すべきかを相談しました。
その時には「放課後に相談室(ソーシャルワーカーの先生がいる部屋)に遊びに来るとか。ただぬりえをしに来るだけでもいいですし」と提案をされました。
娘はぬりえが好きなので、「それなら!」と思ったものの、娘にそれを言ったら
「知らない人とぬりえなんて絶対嫌なんだけど」
との返答でした。


ダヨネー


知らない人とぬりえして楽しめる子は不登校になってないよねーと思いました。

私としては娘とU先生をどうにかして会わせたい。
しかし、娘は学校へは行きたがらない。

そして、担任の先生にダメ元で
「U先生に家に来ていただくのは難しいでしょうか?」
と聞いたら、あっさりOK。
スクールソーシャルワーカーの先生は家庭訪問もしているとの事。

1月と2月に2回家に来てもらいました。
先生が来ている時、娘はゲームをやっていたのですが、
興味を持ってゲームについて聞いてくれて、学校の話などは一切せず。
まずは心を開くように努めてくれたのだと思います。

2回目家に来てもらった時に
「次は学校の先生の部屋に行くようにしたいのですが、娘は学校は行きたくないと言いそうで。
どうしたらいいでしょうか?」
と相談したところ、
「いつ行くかをちゃんと自分で決めてもらった方がいいです。
その後もし行きたくないと言ったら、自分で決めたことだよねと言ってください。
低学年の子は少し強く言わないとやらない方を選んでしまうので、少し強めに言っても良いと思います。」

とアドバイスをいただきました。

そして、先生が空いている日を何日か教えていただき、娘に行く日を決めてもらいました。最初は「学校は行きたくない」と言っていたのですが、「2年生から行くならばすこしずつ慣れていったほうがいい」と言ったら「分かったよ・・◯日にする」と決めてくれました。
娘は11月末に学校に行って以来一切行っていないので、
もし行くのが難しそうなら家まで先生が迎えに来てくれると言ってくれたのがかなり安心材料になりました。

やはり当日の朝は「やっぱり行きたくない」と言いました。

でも、
「自分で◯日って決めたし、先生とも約束したんだから行こう」
と少し強めに言ったら
「分かった…」
と覚悟を決めたようでした。

洋服も自分で着替えたので、
そこまで嫌ではなさそうでした。
本当に嫌な時は絶対に着替えないので。

先生とは門で待ち合わせをして、
相談室へ行きました。
オセロをやり、楽しく過ごしました。

2回目も一緒に行きました。
3回目は私抜きで娘だけで行ってもらおうと思いました。
この時も最初は「えーママも来てよー」と言っていたものの、先生との関係性がきちんとできていたお陰で私抜きで行くことができました。

週に一度1時間だけ学校に行く。

そんな簡単なことではありますが、4ヶ月かかりました。

民間のサービス(お試し)

家庭教師お試し

中々家だと勉強をしないので、勉強の習慣をつけてほしく、家庭教師のお試しを受けました。
大学生で優しい雰囲気の方が来てくれました。
絵がとても上手で娘も喜んでいました。
もし2年生以降不登校ならお願いしようかなと思っています。

とある不登校支援サポート

子どもへの接し方などの指導を受けたり、サポートを受けながら再登校を目指すというもの。
説明だけ受けましたが、再投稿するまではYouTubeやSwitchは禁止にするような感じでした。
最初の指導はそこまでではないけど、何ヶ月かサポートを受けようとするとかなり高額になりそうでした。
私はSwitchは禁止にはしたくないしので、合わないと思って説明だけ聞いてやめました。
しかし、実際はただゲーム禁止にするだけではなくきちんと子供への声掛けや関わりかたなどもアドバイスしてもらえるらしく、良さそうではありました。
実はその説明会きっかけで我が家もゲームの時間を以前より減らし、一緒にUNOやトランプをやる時間が増えて家族の関係性が良くなりました。

その他

大まかには上記のようなことをしましたが、その他やったことはこちらになります。

不登校に関するYouTubeを見る

かなり見ました。

不登校になってすぐにこの動画にたどり着きました。

やってはいけないことばっかりやっていたなと反省しながら見ました。
青山先生の動画は他にも子育てに役に立つものばかりです。

「不登校は有望」という言葉に救われました。

不登校に関する本を読む

不登校に関する本はたくさん読みました。
特に良かったのがこの2冊です。

「学校に行かない君が教えてくれたこと」は著者の今さんの息子さんのリアルな不登校の経験が載っています。マンガなので読みやすいです。(子どもが不登校でメンタルボロボロの時は文章が中々読めない・・笑)
不登校になった息子さんも小1だったので共感できることがとても多く、泣きながら読みました。
寄り添わなきゃいけないのについ怒鳴ってしまったりとか、子どもが不登校になった人は同じような経験をしていると思います。
「学校に行けない子どもの気持ちがわかる本」は、まず親の自己受容(あらゆることに対して「いい」「悪い」で判断をせず、ありのままを受け容れる)が大事だと書いています。
不登校になるとつい「家でゴロゴロしているのは悪い」「私の育て方が悪かった」などと「いい」「悪い」で判断してしまいますよね。私もたくさん自分を責めました。
例えば子どもを怒ってしまった時、「なんて私はダメな母親なんだ」と自分を責めることでその後改善できるかというと案外そうでもなく、「たくさん怒っちゃったけど、一人で頑張ってるんだから仕方ないよね。次は気をつけよう」と自分を認めたほうが却って改善できたりしますよね。
あと、自分が抱えている問題を書き出して、それは子どもの問題なのかを考えるワークなどがあり、実際にやりました。
例えば「子どもが宿題をやらない」とかですね。これは子どもの問題であり親の問題ではないですよね。

コーチング受講開始

元々コーチングを学びたいとは思っていたのですが、一つのスクールの説明会に参加し、「なんか合わないな〜」と思ってそのまま。
娘が不登校になり、娘との関わり方に悩み、さらに夫との関係もあまり良くなく、「今こそコーチングを学びたい」と思いました。

そんな時に不登校関係のnoteを読んでいたらコーチングプレイスというコーチングスクールを知り、Webサイトを見たら雰囲気が良かったので説明会に参加し、その夜申し込みました。
今学んでいる途中ですが、子育てに使えると思うことがとても多いです。
また、コーチングプレイスで不登校の子を持つ方と知り合うことができたのもとても支えになっています。

クラスの子と時々遊ぶ

娘にはそこまで仲のいい子はいなかったのですが、一人だけ同じ幼稚園出身の女の子がいて、その子のお母さんとは連絡先交換していたので、たまに遊んでもらいました。
娘は学校に行けない後ろめたさからか毎回最初はあまり乗り気ではなかったのですが、明るい子だったので途中から打ち解け、帰る頃にはとても楽しそうにしていました。
最初は「クラスの子と遊ぶことによってまた学校に行けるようになって欲しい」という下心がありましたが、途中からは「復帰できなくてもちょっとでも繋がりをもってくれるだけでもありがたい。」という気持ちでした。

不登校であることを隠さない

自分の子どもが不登校だと人に言いたくないと思う人もいるかと思いますが、私は気にせず人に言っていました。
お陰で心配してくれる人がいました。
家に迎えに行こうかと言ってくれる人もいました。
今は不登校の子が多いので、誰に言ってもあまり驚かれずにホッとしました。

自分自身がカウンセリングを受ける

娘が不登校になってまだ2週間くらいの時、娘がゴロゴロ横になってるのを見てどうしようもなく苛立ちが湧いた時がありました。
もう詳細は覚えてないけど、その時たくさん酷いことを言ってしまった。
そしてハッと気づきました。
「小1の娘が学校に行かなくても勉強はそこまで困らないし、娘自体困っていない。
しかし、娘が学校に行かない日が続くとどんどん私のメンタルがおかしくなる。これは娘ではなく私の心に問題があるのでは?」
と。
そして検索して出てきたカウンセリングへ。
1週間以内には行ったと思います。
個人的な内容なので別記事に書こうと思います。
ちょっとカウンセラーさんと合わなかったので一回だけでしたが。

自分の楽しみを見つける

低学年の不登校は子供を1人にしてどこかへ行くこともできず、平日はずーーっと一緒になります。
元々私は1人の時間がないと息が詰まるタイプで、1人の時間がないのがかなり辛かったです。

学校を休み始めてすぐは「娘に向き合いすぎるとダメになる」と思い、昔よくやっていた「ねこあつめ」というアプリを久々にやりました(笑)
猫が可愛いので癒されつつ、猫をコンプリートするのに夢中になって良かったです。
子供達もハマりました。

うちは夫が平日は6時に家を出て22時過ぎに帰宅するような感じなので、土日によく1人の時間をもらってカフェなどに行きました。

実は仕事を辞めた方がいいかも?と思った時もあったのですが、私は仕事自体は好きだし、ちょくちょく打ち合わせで人と話すのは息抜きになっていたと思うので辞めなくて良かったと思っています。

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以上がこの半年でやったことになります。
学校に行かなくなってすぐは「この世の終わりだ」と思ってしまっていましたが、今は「当時の私は視野が狭かった」と思います。
確かに何も知らないと 不登校=この世の終わり かもしれません。
しかし、今は各学校・自治体でも色んな取り組みをやっていますし、世の中にはたくさんの不登校向けのサービスがあります。

特に3月は「2年生から登校できるようにやれることは全部やろう」と思って動きました。
その結果、「2年生からも行けなくても他の方法はある」と気づけたので、もうすぐ始業式ですがそこまで焦らず心穏やかに過ごしています。
(もちろん学校に行けたら一番いいけど)
私が穏やかであるため娘もとても穏やかな気がします。

2年生からどうなるか私は分かりません。
娘も多分「行く」とも「行かない」ともまだ決めていないと思います。


これから新学期、また不登校になる子や行きしぶりをする子が出てくるかと思いますが、少しでもこの記事が役に立てたら嬉しいな!と思い書きました。
そして、娘が不登校になったことで気付いたことや良かったことも実はたくさんあり、今では感謝しているくらいなので、それについてもまた書こうと思います。

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