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HSC小1娘が不登校になって半年。後悔していること。

うちには小1の娘と年中の息子がいます。
娘は去年の4月に小学校に入学し、2学期から不登校です。
9月は数日行き、10月は0日、11月は3日登校。
そして3学期は完全に不登校です。

もうすぐまた小学校に入学してくる子達がいると思うので、私の反省点が誰かの役に立てられれば良いなと思い、この記事を書こうと思いました。


不登校の始まり

2学期の始業式の日、「学校に行きたくない」と娘は言いました。
私も学生の頃長期休み明けは行きたくなかったので、
「分かる〜ママも子供の頃行きたくなかったよ〜」
と言いました。
そうは言っても行くと思っていました。
しかし、行きませんでした。
無理やり連れて行こうとしたりしましたが無理でした。
そして、翌日は行き、その後も数日行ったのですが、9月中旬から不登校が始まりました。

9月から現在まで約半年、色々ありました。
結局まだ学校には戻れていませんが、親子関係はとても良くなりました。
その話はまた別の機会で書こうと思いますが、小学校に入学してから不登校になるまでのことで、今考えると「もっとこうしておけば良かった」と後悔していることがあります。
どこでもやっていける子なら特に何もせず大丈夫かと思いますが、娘は典型的なHSC(Highly Sensitive Child)でとても繊細な子です。
入学してからしばらくはちゃんと気を遣ってあげるべきだったなーと今では思います。
幼稚園の時は年少・年中と友達があまりできず気になってはいたのですが、年長では仲良い子ができたし、自分から声をかけて友達になった子もいたので「これなら小学生になっても大丈夫だ」と安心しきっていたのかもしれません。

娘の性格

娘は家ではとても元気だし、はっきり物事を言うけど、外では大人しい子です。ザ・内弁慶です。
弟喧嘩してるときとか叩いたりするけど、そんな事するようには全く見えないと思います。
とても大人びたことを言う子で、周りをよく見ています。
幼稚園の時も幼稚園に行きたくないと言った時期がありましたが、「先生が男の子を怒るのが怖い」という理由でした。

後悔していること(不登校になる前)

1学期、私に余裕がなかった

娘は元々習い事を二つやっていて、息子は何もやっていなかったのが5月から二つ始めました。
そしてその4つは全て違う曜日だったので、月曜日以外は何かしらの習い事があり、さらに全て時間が違いました。

火:娘をスイミングに連れて行く(3:30)→スイミングのお迎え(4:30)→息子のお迎えに幼稚園に(4:40)→帰宅
水:娘を学童に迎えに行く(5:20)→息子のスイミングのお迎えに幼稚園へ(5:30)→帰宅
木:娘を新体操に連れて行く(4:00)→息子のお迎え(5:20)→娘のお迎え(5:30)
金:息子のサッカーのお迎えに幼稚園へ(4:30)→娘を学童に迎えに行く(4:40)→帰宅

という感じでした

息子は幼稚園、娘は学童と迎えに行く場所も違う。
娘の習い事の一つは幼稚園でやっているものだったので、幼稚園にいる時は迎えに行くだけだったのが、4月からは幼稚園に送る必要もあり。
スケジュールを把握するのが大変でした・・。
さらに仕事もちょっと忙しくなったりして、今考えると「あの頃は余裕がなかったなー」と思います。
余裕がないと子どもに優しく接することができないですよね・・

先生に相談をすれば良かった

娘は1学期はとてもイライラしていました。
性格がとてもきつくなっていて、「別人のようだな」と思ったことは記憶しています。
特に息子に対してのあたりが強かったです。
「なんで息子にそんな事言うの?」と聞いた時に
「男だから」と言っていたので、小学校の一部の男子に対して思うことがあったんだろうなと思いました。
私も余裕がなかったため、「何でそんな事ばかり言うのかしら」とイライラしてしまっていました。
今思えば、その頃担任の先生に相談すれば良かったなと思います。
娘は典型的な優等生タイプで、先生の言うことは必ず守るし、傍目ではストレスを貯めているとは気付かなかったと思います。
先生に言うことで何か変わるかは分からないけど、気にして見てくれたのでは?と思いました。
問題行動をする子だったら先生も気にして見てるとは思うのですが、おとなしい子は気付きにくいですよね。

予め情報収集しておけばよかった

今、日本には不登校の子が30万人くらいいますよね。
各学校や各自治体では何らかの不登校の対応をしているはずです。
私はさいたま市に住んでいますが、

・小学校にスクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーがいる
不登校等児童生徒支援センターというのがあり、オンライン授業などをやっている
教育相談室というのが市内に6箇所あり、電話で相談ができたり、フリースクールのように通える場所がある

など、不登校の子向けのものがあります。
もしかしたら入学した時にも何らかの資料としていただいたのかもしれませんが、入学当初は何も不安に思っていなかったので全然見ていませんでした。
(先日、春休みのお知らせの手紙の中に相談室の案内も入っていました。)
担任の先生からはこれらの情報は何も伝えていただかず、自分で検索してたどり着きました。
学校にスクールソーシャルワーカーの先生がいるというのも、担任の先生からではなく、不登校等児童生徒支援センターの先生に教えてもらいました。
子どもが学校に行かなくなってすぐはパニックになり、不登校の子なんていない幼少時代を送った私はつい「不登校=人生の終わり」くらいに思ってしまっていたのです。
そして、誰に相談して良いのか分からない。
もし予め上記のスクールソーシャルワーカー、支援センター、教育相談室のことを知っていたらパニックにならずに済んでいたのでは?と思います。

この半年でスクールソーシャルワーカーの先生には3回くらい面談をしていただき、その後娘はその先生のいる教室に2度行っています。
不登校等児童生徒支援センターの先生とも定期的に面談をしてもらい、学校にもこちらの要望を伝えてもらっています。
教育相談室へは先日見学に行きました。

文部科学省は、スクールソーシャルワーカーの役割として、以下の5つの職務内容を示しています。

1.問題を抱える児童生徒が置かれた環境への働き掛け
2.関係機関等とのネットワークの構築、連携・調整
3.学校内におけるチーム体制の構築、支援
4.保護者、教職員等に対する支援・相談・情報提供
5.教職員等への研修活動 等

出典:文部科学省「スクールソーシャルワーカー活用事業」

LITALICOジュニア

うちの子、ちょっと心配かも?と思う方は自治体のそういった機関について調べておくと安心かと思います。

もっと娘の気持ちに寄り添ってあげればよかった

元々新しい環境が苦手な娘。
4月から一気に小学校&学童が始まるわけです。
そして娘の小学校は生徒が千人以上いるマンモス校。
そりゃーストレス溜まるなと思うのです。
そんな娘の気持ちに寄り添わず、息子をかばう私・・
「私には味方なんていない」と思ったかもしれません。
時々は仕事を早めに終わらせて娘と美味しいものを食べるとか、もっと話を聞いてあげればよかったと思います。
4,5月は夕飯は適当でもいいし、子どものメンタルケアに努めるくらいがちょうどいいなと思います。
習い事も少しお休みさせるとかもよいですよね。

後悔していること(不登校になった後)

学校へ行かないことを責めた

2学期の始業式の日は特に責めてしまいました。
「みんなこの日に間に合うように夏休みの宿題を終えたのに、始業式に行かないのはずるい」と。
その後もしばらくは責めました。
不機嫌になったり、「どうして行かないの」と泣いたり・・
罪悪感で学校へ行くかと思ったのです。
娘をコントロールしようとしていました。
家が居心地が良いとますます学校へ行かなくなるのではと思ったのです。
しかし、学校に行きたくない=エネルギーがないということです。
家も居心地が悪かったらますます行けなくなると思います。
学校へ行かなくなってすぐの頃は家族の関係も悪くなり、娘は「こんな家出ていく」と言っていました・・。

行かない理由を聞いた

誰でも聞いてしまうとは思うのですが、「何かあったの?」「何が原因なの?」と最初聞いてしまいました。
今はもう聞かなくなりました。
理由なんて特にないとも言えるし、全てが理由だとも言えます。
嫌なことを言ってくる子、騒々しい環境、勉強がつまらない・・全てが理由だと思います。
行かない理由を聞いても意味がないのです。
娘は不登校になってしばらくした時「クラスの男の子に嫌なことを言われた」と言いました。確かにそれも一つの要因かもしれません。でも、嫌なことを言ってくる子なんてどこにでもいるので、その子と違うクラスになってもまた別の子が言ってくるかと思います。
そのクラスの男の子は他の女の子にも言っているみたいだけど、学校に行かなくなってるのは娘だけ。
ということは、娘が変わらないといけないのだと思います。
娘が行けなくなったのは娘の弱さであり、それは私たち親が娘の支えになりきれていなかったせいだと思っています。

「サンタさんは来ないよ」とか「誕生日は無しね」などと言った

娘が学校に行かなくなってすぐの頃、「来週一度も行かなかったら次の誕生日(12月)は無しね」などと言ってしまいました。そこまで行きたくないとは想定せず、罰があれば行くかと思ってしまったのです・・
「サンタさんは来ないからね」なども良く言ってしまいました。
これは結構やってしまいがちだとは思うのですが、本当によくないですよね。
学校へいかない=自分は悪い子 だと思ってしまいますよね。
そんな事言いながら結局誕生日もクリスマスもちゃんとプレゼントをあげました。

もっと人に頼ればよかった

私は元々人に頼るのが苦手です。
スクールソーシャルワーカーの先生との面談(私だけ)をお願いしようと思った時、娘は小1なので長時間一人にするのは難しく、夫は平日休みを取れないので中々面談をお願いすることができませんでした。
今思えば、母親に来てもらえばよかった。快く来てくれたと思うのに。
そして、先日教育相談室の面談(私だけ)の時に近所のお友達の家に子供達を遊びに行かせてもらったけど、もっと早くお願いすればよかったと思いました。
夫に対してもうまく頼ることができず、「どうして私の気持ち分かってくれないのだろうか・・」とずっとモヤモヤしていました。これは若干継続中です。


以上が娘が入学してから、この1年の後悔です。
もしやり直しができるならば、
事前に情報収集をしておき、4,5月は仕事をセーブして時々娘とスイーツでも食べに行き、習い事を休みたかったら休ませて、学校を休みたいと言ったら「ちょっとゆっくりすれば〜」と言ってあげたいです。
とはいえ、きっとこの経験がなかったら同じことをしちゃっていたとは思うのですが・・(それが人間)

ただ、冒頭にも書いた通り、現在の私と娘の関係は大変良く、「不登校になって良かった」と思うこともあります。(大変だけど!)
子どもへの関わり方について考え直したり、新たな出会いがあったり、周りの人達の優しさに触れたり・・
不登校になっていなかったら気付かなかったこと、出会えなかった人たちがいます。
まだ小学校に通うことはできていませんが、スクールソーシャルワーカーの先生の教室には週一で行けるようになりました。
しばらく学校自体に一歩も入っていなかったので大きな進歩です。
2年生になって通えるようになるかは分かりませんが、今は学校へ行くことがゴールではないと思えるようになりました。学校へ行かなくても色んな道はあると思えてきたのです。

長くなってきましたので、別の記事ではこの半年でやったことについて書こうと思います!

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