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ディレクターになった元デザイナーの一年

この記事は「まるみデザインファーム アドベントカレンダー2023」に参加しています🎄

まるみデザインファームとは、
駆け出しデザイナーをひとりにしないみんなのデザインコミュニティ
です。
詳しくはこちら↓

私は今年の1月のムーテレイベントに参加し、ファームの方々と知り合いになり、その後コミュニティに参加することになりました。
そして今では私には無くてはならない居場所に・・!
リアルでも何度かお会いしたし、辛い時にはたくさん話を聞いてもらい慰めていただきました。
最近ではファーム内で講座を開いて(私も他の人も)高め合っています。
関わってくれた皆さん、ありがとうございます!!

自己紹介

ファームのアドベントカレンダーから来て、私のことを知らない人もたくさんいるかと思うので自己紹介を。
Web業界歴10数年、フリーランスWebデザイナー歴10年くらいのきたやま ゆみと申します。
北村さん、北川さんとよく間違えられますが、北です。
5歳と7歳の子どもがいます。
コーヒーが好きです。
子どもの目を盗んでよくチョコレートを食べています。
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デザイナー歴10数年ですが、今年の1月からディレクターの仕事を本格的に始めました。
ちょうど一年経つので、このnoteではその辺の話を書こうと思っています。

「絶対に無理」と思っていたディレクター

フリーランスのデザイナーをやっている頃、
ディレクター的な役割を任されそうになった時、
「私、そういうのは無理なんで」
と言ってディレクターは別の人にお願いしたことがあります。

とにかく責任のあることをしたくない。
迷惑をかけるたら嫌だから。

とんなことを思っていました。
私は「無駄に」責任感が大きい。
それ故に、自分のせいで人に迷惑をかけるくらいなら最初からやらない方がいい。
そんな思考でした。
人の言動にもいちいち気にしてしまう性格なので、なるべく関わる人の人数を少なくしたい…そんな気持ちもありました。

そんな感じなので、デザイナーをしていた頃はほとんどデザインのみで、
お客さんと直接やり取りをすることはありませんでした。
制作会社の下請けばかりでした。

ディレクターに向いてるかも?

同じ制作会社とずっと一緒に仕事をしていたら、ワイヤーフレームからお願いされる機会も増えてきました。
最初は「え?デザイナーの私がやる仕事なのか?」とも思ったりしましたが、どうやら私は情報整理が好きなようで、結構楽しくワイヤーフレームを作っていました。
そして、2年前くらいに私のWebサイトに問い合わせてくれたお店があり、そこのスタッフの方と話して進め、デザインは自分でやりましたがコーディングやイラストは別の方にお願いし、
「私が今やっているこれってディレクションかも?」
と気付きました。

また、オンラインコミュニティの前田デザイン室でプロジェクトをやっている時にリーダーを経験し、

・進行管理
・ワイヤー作成
・フィードバック

などをして、大変だったけどやりがいを感じたし、
「リーダーに向いてるね」などと言われ、
自分がデザインをするよりも人のデザインを見て、
私がフィードバックをして調整していただいたものがさらに良くなってるととても嬉しいことに気付きました。
そして、徐々に「もしかしたらデザイナーよりディレクターの方が向いているのかも?」という気持ちが強くなってきました。

どうやったらディレクターになれる?

「ディレクターに挑戦してみたい」
と思ったものの、
ではどうなったらディレクターになれるのか?
と疑問を抱きました。
Web業界歴はそこそこ長いので、どこかの会社に入ってディレクターになることは可能は可能。
しかし、子どもがまだ小さく、学童や幼稚園に長時間預けたくはない。
(うちの子たちはお迎えが遅いと嫌がるので…)
そして、デザイナーの仕事も時々来る。

そして、いきなりフリーランスでディレクターの仕事を受けるほどの自信もない。実績も少なすぎるし。
そんなんじゃ依頼は来ませんよね。

そこで「ディレクター エージェント」と検索して出てきたエージェントに登録しました。
登録したらすぐに面談をすることに。
エージェントの人ってピシッとスーツ着てる人をイメージしてたら、そこのエージェントは制作会社が運営しているとの事で結構ラフな感じの服装の人がラフな感じに面談してくれたのでホッとしました。

それが10月のこと。
そして11月に業務委託先を紹介されました。
ディレクターの業務委託は、基本的に月に96時間は最低必要と言われました。
月に96時間働くためには1日4,5時間働かなければなりません。
私が稼働できるのが9時半〜16時半で6時間だとしたら、業務委託を始めると他の仕事ができるのが残り2時間くらいです。
これには悩みました。
ボリュームのある仕事が来たら両立できるのか??と。

しかし、話を聞いたら、
9時半〜14時半と決めていたとしても、
都合が悪い時は他の時間で補填してくれればOKとのこと。
それを聞いたし、業務委託なので3ヶ月くらいやって無理そうなら辞めればいいのでは?と思い、「とりあえずやってみるか」と思ってスタートしました。

ディレクターとしての仕事スタート

そして、1月から勤務を開始しました。
ディレクターとしての経験も殆どないし、会社によってやり方も違う。最初はかなり戸惑いました。それに久々に組織に入るわけです。さらに最初からフルリモート。気軽に相談できません。
会社だったら困ったことがあれば「ちょっとここどうすればいいのですか?」とか「ちょっと聞いてくださいよ〜!」とか聞けます。
しかし、最初からフルリモートだと他の人がどの程度忙しいのかも分からないし、誰がどんな性格なのか分からない。
私は以前よりはマシになって来たものの、やっぱり気にする性格。
「こんな仕事ぶりでどう思われているんだろう…?」
とモヤモヤすることも多かったです。

しかし、
「とりあえず一年だけ頑張って、無理なら辞めよう」
という気持ちでやってきました。
そしたら気づいたら一年経っていました。
まだまだ至らないところもありますが、最初の頃は「何が分からないかも分からない」という状態でしたが、複数の案件を担当できるくらいにはなったのでまあまあ成長したのではないでしょうか。

大変だった事

時間の成約

それまで超フリーダムに仕事をしてきたので、9時半にスタートするのが辛かったです。
それまで、幼稚園に送った後にママ友とおしゃべりして、スーパーに寄り、10時から仕事を始める…みたいな事もよくしていました。
ちゃんとした社会人にとっては「9時半?余裕でしょ!」という感じかと思うけど、10年以上フリーランスで自由気ままにやってきた私にはプチストレスでした。
というか、「時間に縛られている」ということがストレス。
ですが、元来怠け者であるため、9時半からスタートしなければいけないという制約は実はありがたいなと感じました。

クライアント対応

今まで直接クライアントとやり取りすることがなかったので、今のところで仕事をするようになり、初回のクライアントとのミーティングなんて本当に緊張しました。
そして私はつい「こんなこと聞いて、間違っていたらどうしよう?」と尻込みしてしまう性格なので、疑問に抱きながらも聞けなかったりして、結局後で困る・・みたいな経験もしました。
しかし、何件か案件を経験していくうちに、段々ミーティングをやるのにも慣れてきたし、知識も増えてきたので以前よりは聞きたいことを聞けるようになってきました。(まだまだですが!)
そして、私がしっかりヒアリングしないと、結局私ではなく制作の人に迷惑を掛けてしまいます。
今までは私がデザインもやることが多かったので、曖昧なところがあっても何とかなってしまったし、分からなければまた聞けばいいやと思ってしまっていたんですよね。

良かった事

他のディレクターの人のやり方を知れる

入ってすぐ、まだぺーぺーなので他のディレクターの人のクライアントとのミーティングに参加させていただきました。
フリーランスだったらできない経験です。
会社員だった経験もあるのですが、年数もすくなく、ミーティングに参加することはほとんどありませんでした。
なので、自己流でミーティングをやっていたので、他の人がどのように進めているかを見れたのはとても良い経験でした。
私が個人でやっていた時はミーティングではあんまりきっちり用意せずに挑んでいたな・・と反省しました。
また、他のディレクターさんが作った資料を見ては「スゴイ!!」と感動。
お金をいただきながら勉強させていただけるなんて本当にありがたいですよね。

やりがいを感じた

制作会社の下請けでデザインをしていた時は、あまりクライアントの声を聞くことがありませんでした。
今はクライアントと直接やり取りしているので、声を聞くことができます。
先日は
「いつも細やかに対応いただき、ありがとうございます」
と言っていただきとても嬉しくなりました。
また、
「先日作っていただいたLPのお陰でとても集客できました」
と営業さんを通して言っていただいた時も感激しました。

そして、デザイナーさんがデザインしたものを見る喜び。
「うわー!!!スゴイいい!!!!」
と思わず声が出たことが何度もあります。
それは自分がデザインをしているときにはなかった感動です。

メリハリがついた

上で時間の成約があって大変だったと書いていたけど、逆にそれがあったお陰でメリハリがつきました。
9時半には必ず仕事が始められるようにしようとか、稼働時間が少ないのでダラダラやらないようにしようなど。
私は基本的には怠け者なので、時間があればあっただけダラーっとしてしまいます。
育児もあるので本当に時間がない。
ではどうしたら時間を捻出できるのかなども考えるいい機会になりました。

固定収入があるのは安心

今までほとんど固定収入がなくやってきたので、月にきちんと固定収入があるのはやっぱりありがたいです。
精神的に全然違います。
仕事が少ないと不安になってやりたくない仕事や割の合わない仕事を受けてしまいがちです。
それがないので、自分のやりたい仕事だけを受けれるようになっています。


今年の目標に「デザイナーの肩書を捨てる」というのがありました。
別に肩書を捨てなくてもいいんだけど、デザイナーよりもディレクターになりたいという思いがあり、その目標を立てました。
今はデザイナーよりディレクターの仕事の方が割合が多いので、堂々と「ディレクター」と言えるようになりました。
そして、上でこんなことを書きました。

月に96時間働くためには1日4,5時間働かなければなりません。
私が稼働できるのが9時半〜16時半で6時間だとしたら、業務委託を始めると他の仕事ができるのが残り2時間くらいです。
これには悩みました。
ボリュームのある仕事が来たら両立できるのか??と。

これは案外大丈夫でした。
ボリュームのある仕事がそんなに来なかった。
この仕事がなければ暇だったかもしれない(笑)

ディレクター歴はまだ1年位です。
まだまだです。
しかし、この1年で結構成長したのではないかなと思います。
途中で「やっぱりディレクター向いてないかも」とか思った時もありましたが、続けたことによって見えてきたことがたくさんあります。
そして、まだ足りない部分も見えてきたので、来年はディレクターとしてもっとスキルアップしていきたいと思っています。

ディレクターをやってみたいという人がもしいたら、こういう方法もありますよ〜と参考になれば幸いです。
あと、最初からフリーランスのデザイナーになろうと思う人も結構いるけど、組織に入る方がやっぱり成長するスピードは早いと思うのです。
私は数年しか会社員を経験せずにすぐにフリーランスになってしまったけど、今思えばもっと会社員を経験するなり組織に入っておけばよかったなという後悔があります。
どうしてできなかったかというと自信がなくて人と関わりたくないという想いが強かったからなんですけどね‥
そんな後悔が誰かの役に立てることが出来たら幸いです。

アドベントカレンダー、明日でついに最終日!
我らがまるみ師匠のnoteです。
楽しみ〜✨

おまけ

コミュニティに入ってディレクター向いてるかも?と思った話はこちらで話しています↓

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