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サウナの話 『中野 清春湯』

狂ったようにサウナに通い続けていた1〜2年前に比べ『急性サウナ行きたいウズウズ症候群』もだいぶ落ち着いてきたように思います。
最近では休日を利用して新規サウナにわざわざ出掛けるということもなくなり、自分の中のお気に入りのところに週一から週二で顔を出す程度になりましたよ。
「おどれ、ほなら全然サウナ好きとちゃうやんけ!分かったように語ってんちゃんぞ、ボケ!カス!」と罵詈七割、雑言三割で浴びせられるかもしれないが、いやいやこのくらい適度な距離になってからのほうが語れると思うんですよ。マニアの時はとにかく知識をひけらかしたい、とか、こんだけ金を注ぎ込んだのだから耳傾けてぇな、などといった驕り高ぶりが見受けられがちだが、元マニアや元オタクは長期のスパンでゆっくり自分のペースで愛していくことを誓ったので、そのくらいの奴が語るほうが万人に伝わると思うんですよ、ええ。
「うだうだぬかすな、はよ本題に入らんかい!」…ああ、そうですよね、じゃあ遠慮なく喋らせてもらいますわよ。

てなことでね、今日は僕の好きな銭湯サウナ『中野 清春湯』について語っちゃおうかと思うんです!

どーんっ!

https://itp.ne.jp/info/134951221187051760/

中野 清春湯

あのね、ここの何が良いかって言うとね、正直お世辞にも綺麗な真新しい銭湯とは言えないわけですよ。昔ながらのご近所に愛されている銭湯と言うか、かくゆう僕も当初は「まあよくある銭湯だわな」と高を括って来店しましたの。
お風呂の浴槽も二つくらいでバイブラと電気風呂とマッサージ風呂と、5、6人入ったらいっぱいの小規模で、サウナもサウナで、サウナ界ではお馴染みの12分時計もなくて砂時計だけだし、8人くらいで満席かな。横に広い二段構造でできていて、わりと前を通る時など足が引っかからないように用心して通らにゃいかん。
あと、俗に言う『ととのいスペース』と呼ばれるゆっくり安らげる空間は殆どないんですよ。通常、サウナに重きをおく施設は『ととのいスペース』と呼ばれる、サウナに入り水風呂に入った後に休憩できる箇所が併設されているところが多いのですが、そんなもんはありません。体洗うところに腰掛けるか、小さい露天風呂の端にちょこんと腰掛けるか、あとはもうロッカー室のところで休むしか方法はないのです。
ああ、休まらない!
今のところ全然良いところがない清春湯さんですが、どっこい一つとんでもないスペックを持っているんですねぇ。

それが、水風呂の温度なんですよ。

通常水風呂の温度って15℃〜20℃。銭湯の水風呂なんかは20℃くらいが殆どなのです。
サウナに特化した施設で、13℃〜15℃といったところ。シングル(グルシン)と呼ばれる、9℃以下を体感できる施設も『池袋かるまる』や『名古屋のウェルビー栄』など数店舗存在しますが、基本、13℃の水風呂であれば「ここの水風呂ひゃっこいなぁー!めちゃめちゃととのってまうど!」とサウナー達は全裸で狂喜乱舞するのです。

が、そんな中、清春湯さんの水風呂の温度は驚異の10.5℃!
これは驚愕の数字です。
もうね、何してくれちゃってんの!ってレベルの温度でガチガチに凍る一歩手前まで我々を誘ってくれる驚きの水風呂なのです。

この水風呂があるだけでついついここに通ってしまうわけですよ。
他はなんにもないの、この水風呂だけ!
でもこの水風呂のハイクオリティだけで銭湯全体も愛らしくなってくるんですよ、人間なんて、いい加減なもんですな、ハハハッ。

【5000円の激安風俗店で橋本環奈似の娘が現れた】みたいな衝撃を味わうことができる清春湯さんには感服です!

「最近15℃くらいの水風呂じゃ満足できないんだよなぁ」という悩みを持つサウナーさん、『黒夢』『SADS』のイメージからは程遠いですが、外観とは不釣り合いなロックな水風呂がお出迎えしてくれる穴場サウナ『中野 清春湯』は最高です。是非一度足を運んでみてください。

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