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猟銃のお引越しの話

この春、北海道から本州に引っ越すことになった。

基本は引越し会社任せなので、荷造りさえすれば後はおまかせでいいのだが
(それでもやはり引越しはすごい面倒だけど)
ハンターにとっての懸念事項は猟銃と装弾についてだろう。
この辺りのことについて、手続きが落ち着いた段階で備忘録も兼ねてまとめておこうと思う。大きく分けて3つ、銃の所持許可の書き換え、狩猟免許の書き換え、飛行機で猟銃・装弾を運ぶことだ

ちなみに本当に大変なのは猟銃がOKな賃貸を探すことだったりするのだが、これはセンシティブな問題なので別の機会に書こうと思う。

①猟銃について・・・所持許可の住所変更

これは元住所と引越し先住所を管轄する警察署の担当者に電話で聞いた内容になる。各地域で少しずつ異なることもあるので一度聞いてみることをおすすめする。
まとめてしまうと、引越し前にすることはなく引越し後に以下の書類の提出が引越し先の警察署に対して必要になる。

  • 銃砲刀剣類所持許可証書換申請書(ネットでダウンロード)

  • 保管状況報告書(ロッカーの設置状況を写した写真を2枚)

  • 本籍地記載の住民票(引越し先の住所のもの)

  • 1600円(2022年から値下げしたとか)

そんなに大したことはないと思う。転入届を出しに行ったついでに警察署に寄ればいい。行く数日前に連絡したら「ついでに銃検もやりたいんですが」ということだったのでお願いした。本来なら一斉にやるべきところをその一回で済むのでありがたい提案だった。今度もし引越しする機会があれば、聞かれなくてもこちらからお願いしてもいいかもしれない。
当日は慣れていない担当者で2時間くらいかかったけど、問題なく終わった。別途今後自宅にロッカーを見ることになった。

ちなみに装弾については・・・無許可譲受票

狩猟者登録など鳥獣捕獲を行うものは無許可譲受票というのを申請でき、これに基づいて実包を購入できる。この票は狩猟者登録と一緒に猟期終了後返納されるもので、僕もすでに返納していた。そして聞くところによれば、票に基づいた実包については住所の変更については関係なく所持できるとのことだった。
ちなみに上記以外の猟銃等火薬譲受許可票などの場合は別途手続きが必要とのことなので要確認。

②狩猟免許の書き換え

これはまずどこの窓口に書類を提出するかを調べてみる必要がある。それが分かれば後は難しくない。以下の書類を提出して、書き換え後の免状を受け取るだけだ。

  • 狩猟免状記載事項変更届

  • 記載事項変更を証明できるもの(運転免許証・銃の所持許可など)

  • 狩猟免状(原本)

同じ管内なら手続きはすぐ終わるだろうが、都道府県を跨ぐとそれぞれでやりとりが必要になるらしく、時間がかかる。今回はおおよそ2週間ほどかかった

③飛行機で猟銃で装弾を運ぶ

引越しに関わる面倒事として事務手続きの他に実際に猟銃を運ぶということがあると思う。今回は猟銃と装弾があり、使う航空会社はANAだ。格安航空は少し対応が心配だったので安心の大手にした。
当日実際に空港に行くまでは特にやることはない。少し早めに空港に着いた後、航空会社のカウンターに行き荷物を預ける手続きをする。この際に猟銃と装弾がある旨を告げる。一瞬ザワザワするが、その後はプロの対応でマニュアルを確認しながら、対応してくれた。必要なのは「銃の所持許可証」だけで、特に保安員の立ち会いもなく、およそ30分ほどで手続きは終了した。かなり大きいケースに入れるので(中でベルクロテープで固定する)、かなり大きい銃でも問題ないだろう。装弾の方もロッカーにいれる。これは5kgまでということらしい。受け取る際はやや待ったが、普通に受け取り、それで終了する。

以上のようにして、引越しは終了する。
何はともあれまずは電話などで聞いてみると早い。もちろんなんでもかんでも聞いたら悪印象になるかもしれないが、調べた上で確認の電話なら嫌な感じも薄いだろう。たとえば今回は結果的に銃検査を個別できたこともある。
やはり銃関連は丁寧に真摯にやるのが吉だなと思う。

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