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小説

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#掌編

幸せでも不幸でもない息を吐く|掌編小説

春の雨の日はアスファルトの上へ冬の残骸が転がっていて、それを爪先で転がすと、刹那に空気が…

紺碧の空へ滲んで消えた|掌編小説

ボクは弾け飛びそうに膨らんだキミの瞳を見つめてから、線の細い身体を強く抱きしめた。表面上…

ナニモノでもない鳥たち|掌編小説

「最近さあ、ハヤってんの?"ナニモノかになりたい"ってやつ。」 遥は病院の屋上の高いフェ…

手の中で燃え尽きた|掌編小説

降水確率が50%の空を見上げながら、ワイシャツの第一ボタンを外して、ネクタイを軽く緩めた。…