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2021年5月の記事一覧

蝉が鳴くころに 第一話|小説

氷がとけるようにあいして欲しかった。ただそれだけなのに、母は呆気なくシんでしまった。葬式…

愛から醒めるように|掌編小説

これからは違う道を歩いていくと、零れ落ちるウソの破片で感じた。枯れ果てた道を共に行くより…

睡 魔|掌編小説

春の生温い夜風が、僕の顔に付属されている器官をねっとりと撫でるように通り過ぎた。その透明…

シズクのこころ|掌編小説

駅の南口へ向かって黒服たちがヌーの大群のようにザクザクと行進していく。 その大群は、僕の…