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日本人の行事

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節分

2008のカフェグローブのコラムです。
2021年の節分は2月2日です。。

2月3日は「節分」です。節分は読んで字のごとく季節を分ける日を指します。冬から春になる立春の前日、春から夏になる立夏の前日、夏から秋になる立秋の前日、秋か冬になる立冬の前日を「節分」といいます。

一般的に節分というと立春の前日が浮かぶのは、春夏秋冬のはじまりである立春を迎える喜びと春が来る喜びからでしょう。季節のはじま

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小正月

正月十五日は、小正月です。

元日の大正月に対して言うもので、女正月、十五日正月などとも言います。

江戸時代の正月中、女性はなんだかんだといそがしく、豊作を祈って紅白の餅花などを飾り、ようやくほっと一息ついて年始回りを始めたりできるようになるのが、この頃でして「女正月」ともいいました。(上方が主で江戸ではあまり言わないそうです。)

商人は、この小正月が本来の年越しであったということで、郷土色

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鏡開き

正月に神(年神)や仏に供えた鏡餅を下げ、雑煮や汁粉に入れて食べる行事を鏡開きと言います。

武家では、鎧などの具足に供えた具足餅を下げて雑煮にして食しまして、これを「刃柄(はつか)」を祝うと言ったそうです。この武家社会の風習が一般化したものが今の「鏡開き」です。また、女性が鏡台に供えた鏡餅を開く事を「初顔」を祝うといい、二十日(はつか)にかける縁語ともしていたそうです。

武家中心の時代、刃物で切

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七草粥

1月7日は「人日」です。1月1日の正月を五節句に入れ、「人日」は五節句に入れない時期もありましたが、現在は「人日」が五節句の一つと考え、七草粥を頂くのは日本食文化では常識となっております。

元々、人日は、他の五節句と同じく中国に由来します。
正月1日から、「鶏、狗(いぬ)、猪、羊、牛、馬」の順に獣畜の占いをして、7日は人の占うので「人日」と付いたそうです。また、この日の天候もその一年を占うもので

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門松

正月に玄関先には松飾りが見られます。
関東では松飾りに「門松」を飾り、関西では「根引きの松」を飾ると思われますが、それぞれの意味合いが違うので関西でも門松が飾られます。

根引きの松は、平安時代、正月初めの子の日に、貴族達が野に出て小松を引き抜いて遊んだ行事がありました。そして、室町時代になり「子の日の松」を長寿祈願のため愛好する習慣がはじまります。現代では、その流れを継いで、白い和紙で包み、水引

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お節

「おせち」は「お節」と書き、元々「御節供(おせちく)」といわれ、宮中の節日の宴会に供えさせられる、ごちそうのことでした。平安時代の宮中では、1月1日の正月、1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽と、正月と五節句には、その四季に会わせて収穫できることを感謝し神に供え、祝膳を作り宴会をしていたのです、その季節の節目に供えることから「御節供」と言われていたのです。

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