のらねこ日記いきもの編ゴキブリ
大概の皆さんは、お嫌いでしょう。
ゴキブリ。
元職場の先輩などは、その名を口に出すのもイヤで、『G』と呼称し、職場に出没しようものなら、
「Gが出た~!」と大騒ぎになっていました。
私はというと、嫌いは嫌いですが、
自分でなんとかしなくてはならない時は、なんとかします。
中学の修学旅行で部屋に出た『G』を果敢にスリッパで叩き潰しましたが、
バラバラになったそれを片付けるのが嫌で、以来ビニール袋を手袋にして、つかんで生け捕り、袋ごと捨てるという戦法をとっております。
しかし、動きのすばやい奴らは、なかなか捕まえられず、コーナーに追い詰めると、こちらに向かって飛んでくるので大体失敗します。
高校の生物部にはゴキブリ班があって、『G』たちが、どれくらいの隙間を好むか?という実験をしていました。
ある意味、有益な実験だとは思いましたが(その隙間をなくせばいなくなるかも)、『G』をかわいいとは、思えなかったので、私はあまり関わりませんでした。
大学4年の夏、お盆休みは原則登校不可でしたが、実験動物のお世話などは特別許可で、私も組織培養の培地交換のため、登校しました。
ゼミの実験準備室の鍵を開けると、なにやら、室内が煙っていました。
床に目をやると、対G用置き型殺虫剤
バ○サン(昔なので煙の出るタイプ)が置かれていて、その効果のほどが、数匹転がっていました。
お盆休み前に助手さんが仕掛けて行ったようです。
ちょっと悲しい気分になりながら、つま先立ちで室内に入った私は、必要な器材を取り出すと、早々に広い実験室に移動しました。
『なんでわざわざ出てきて○んでるの!』と思いながら…。
沖縄の小浜島に行った時、泊まったホテルのコテージのトイレで、大きな『G』に遭遇しました。
それは、本土でよく見る黒光りしている『G』と違って、色が茶色で頭と胴体の間に月の輪のようなクリーム色のスジがあって、何よりでかい!
普段見慣れているものの、1.5倍ぐらいの大きさでした。
最初は、何か別の昆虫か?とも思ったのですが、明らかに平べったいフォルムと長い触覚は『G』そのもので、トイレから出た私は、部屋に置いてあった殺虫スプレーを持って、トイレに戻りましたが、すでにその姿はありませんでした。
コテージの中に、あの巨大な『G』がいると思うと、なんか落ち着きませんでしてが、その後、姿を見ることはありませんでした。
『南のものは、なんでも大きいんだ』
と、思いました。
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