のらねこ旅日記≪雨の野外ライブ≫
野外のライブに行くようなって、一番悩むことが、雨対策です。
フェスだと長丁場になるので、しっかりした山歩き用の雨合羽上下にしようとか、単独ライブの時は荷物多くしたくないから、ビニール製の合羽でいいかなとか、天気予報をにらみながら、あれこれ考えています。
雨だけなら、まだいいですが雷が発生すると大変です。
山中湖でライブイベントに参加した時のお話です。
ツアーバスで現地入りして、ライブ開演前に会場をぶらぶらしていると、急に風向きが変わり、遠くで雷が鳴りました。よく見てみると向こう側の山で雨が降っていました。
『こっちに来る?』と思う間もなく、ザーっと雨が降りだしました。
近くに女子更衣室用のテントがあったのて、そこに逃げこみましたが、他に屋根があるところがほとんどないので、テント内は大混雑になりました。
すると会場スタッフさんがやってきて
「雷が落ちる危険性があるので、ここから出でくださ~い」と叫びました。
外は土砂降りで、皆出ることをためらっていると、スタッフさんが
「駐車場のツアーバスに一時避難してください」と言いました。
私はビニール合羽を着て外に出て、
スタッフさんの誘導で駐車場に向かいました。
駐車場までは徒歩5分ぐらいで、土砂降りの中、ぞろぞろと移動する皆さんは、レインコートの人は少なく、そのまんまの格好でずぶ濡れでした。
天気予報は晴れだったし、ライブ会場では傘はNGなので、雨具を用意していない人が多かったようです。
スタッフさんから「どの号車のバスでもいいからとりあえず乗って、そこで待機していてください」と言われて、
バスに乗ったものの、びしょ濡れ状態で座っていいものか、と皆さん戸惑っていました。
でも座らないと他の人が乗り切れないので、皆さん申し訳なさそうに座面の端っこにちょこんと座っていました。
しばらくすると雨は上り、その後ライブは何事もなかったように開催されました。
ライブが終わって、帰りのバスに乗ると、床は少し汚れていましたが、座席は乾いていました。
新潟県長岡の国営越後丘陵公園でのイベントの時も、突然の雷雨に見舞われました。
ここは広々とした芝生の丘があちこちにあるとても気持ちのよい公園でしたが、雷の落ちやすいポイントがいくつかあり『雷が鳴り始めたらここから避難してください』と、危険な場所の地図と写真が貼ってありました。
ライブ開始前に雨が降りだし、雷が鳴り始めると、すぐにスタッフさんたちは、お客さんを2棟ある大きな建物(公園の施設)に避難させました。
中は混雑しましたが、山中湖の時のようにずぶ濡れになることはありませんでした。
この時も間もなく雨は上り、ライブイベントも予定通り行われました。
富士急ハイランドでのライブでは、真逆の目に合いました。
前日、夕食をとりながらテレビで関東地方の天気予報を見ていると、明日の観光地の時間別天気で、ほぼ全部晴れマークの中、1ヵ所だけ雨マークがついていました。それは河口湖18時~20時でした。
『ちょうど、ライブの時間じゃん!』
私は困惑しましたが、安全策として丈の長めのフード付きレインコートを持って行くことににしました。
そしてこのピンポイント天気予報は見事に当たってしまいました。
当日、昼は普通に晴れていましたが、ライブが始まると、急に雨が降り始めました。
私と友人Yはすぐにレインコートをその場で着込みましたが、そのままの格好で参加している人も多くいました。
ライブの盛り上がりと比例するかのように、どんどん雨脚も強くなり、耐えきれず会場から離脱する人も、ちらほら見受けられました。
夏場だったので、半袖Tシャツやタンクトップの子が多く、雨で体温を奪われたのか「寒い!」と言って出ていく子もいました。
レインコートの私たちも最初はムレて暑かったのですが、
振り上げた腕の袖口から雨水が入り、汗だか雨だかわからない状態になりました。
やがてだんだんと冷えてきました。
雨はライブ終了とほぼ同時に止みました。
『天気予報、恐るべし』と思いました。
帰りのツアーバスに乗り込むと、全員女性だったこともあり、お客さんたちは、濡れた服を着替え始めました。
(女子は見えないように着替えるのが得意)
そして1人のお客さんが運転手さんに
「寒いので冷房切ってもらえませんか?」と言いました。
他のお客さんたちも口々に
「お願いしま~す」と言いました。
太った運転手さんは冷房を切ってくれましたが、しばらく走っていると、
暑くなったのか
「もう、冷房をつけてもいいですか?」と聞いてきました。
「ダメで~す!」お客さんたちは、即答しました。
途中のサービスエリアで私とYはホットコーヒーを買ってバスに戻ると、他のお客さんさんたちも、暖かい飲み物や肉まんなどのホットスナックを手に、次々と戻ってきました。
とても、夏とは思えない光景でした。
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