見出し画像

のらねこ日記いきもの編ハト

  小学生のころ、裏が森といった環境だったので、いろんな鳥の鳴き声がしていました。
 よく聞こえたのは、「クックー、クックー」というハトさんの声でした。
  これは、キジバトさんで、よく町で見かけるドバトさんよりも小ぶりで可愛らしいハトさんでした。
  今の家のご近所で、狭い敷地に小屋を建ててハトさんを飼っているお宅がありました。レース鳩のようで、たまにレースから帰還してきたハトさんの群れが空を旋回しているのを見かけました。
  ある日、近所の神社に数羽のハトさんがいましたが、その中に足環をしている子がいました。
  たぶんレース鳩さんです。他のドバトさんと一緒にエサをもらっている姿を見て、
「あんた、こんなところでさぼっていないで、早くお家に帰りなさい」と、つぶやいてしまいました。
  あの子は、そのまま神社のドバトさんになってしまったのでしょうか…

  昔、出張で福岡市を訪れた時、東公園という所へ行ってみました。
  父は、子供のころ北九州に住んでいて、そのころの思い出の場所としてよく話に出て来たのです。
  そこには、日蓮上人のでっかい銅像が立っていて、ハトさんが沢山いました。
  ハトさんたちに、エサをあげている親子連れがいて、社務所?でハトエサが売られていました。
  昔、ハトマメ買った途端、ハトまみれになった私は、ちょっとエサやりを躊躇しましたが、ここのハトさんたちは、わりとおとなしい感じでエサをもらっていました。
  ところが、1人の男の人が社務所へ向かった途端、ハトさんたちは一斉に社務所側を向き、ざっざっざっと、そちらへ行進し始めました。
   きっと、『新しくハトエサを買ってくれる人!』と思ったのでしょう。
  でも、その男の人が、エサを買わずに立ち去ると、ハトさんたちは、また一斉に回れ右をして、エサをくれていた親子さんの方へ戻っていきました。
  その動きが軍隊のように統制がとれていて、おかしかったので、この話を両親にしました。
  数年後、両親が九州旅行に行ったときに、両親はわざわざ東公園へ行って、ハトさんの写真を撮ってきました。
  当時、流行っていたパノラマモードで撮った、全員同じ方向をむいているハトさんの集団写真でした。

ここのハト動画あげている人がいました







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?