見出し画像

のらねこ日記いきもの編モルモット

  私が入部した生物部は、研究対象ごとに班が
ありました。いきものLOVEの集団だったので、主に、行動学や学習実験をやっていましたが、ウサギは完全に愛玩用でした。
  他の哺乳類は、ハツカネズミ班とハムスター班があり、4匹いたハムスターは、先輩の趣味で、当時の人気力士の名前がついていました。
  ある日、学食のおばさんから、「出入りの八百屋さんがハムスターをもらってほしいって」と、言われたハムスター班の先輩は、放課後になると小さなかごを手に下げて、八百屋に行きましたが、何故かみかん箱を抱えて帰ってきました。
  中にはモルモットが2匹、それも長毛種で、1匹はソフトモヒカンぐらいでしたがもう1匹は歩く金髪かつらでした。
  ハムスターではなかったのですが、断れずに引き取ったモルモットたちは、ウサギ小屋で飼われることになりました。
  すると、モルモットたちは、2対1の数の優位で、ウサギを牽制しつつ餌をいれた洗面器に入り込み、餌を独占するようになりました。(餌は学食でもらった野菜クズ)
『モルモットって、案外気が強いの?』とも、思ったのですが、たまに中庭にモルモットを放してやると、2匹連なって校舎の横を壁にそって歩いて行き、校舎の角が曲がれず必ず立ち止まってしまうのでした。
 曲がり角で立ち止まっている時に、突然屋上から練習中の応援団の太鼓が「ドドン!」と鳴ると、一目散にもと来た道をダッシュで戻っていきました。
  友人が飼っていたモルモットも、居間からキッチンへの敷居が越えられないと言っていたので、基本的にはビビりなのでしょう。

名前がテキトー


この記事が参加している募集

ペットとの暮らし

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?