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AIがSEO記事を駆逐しそうな今だからこそSEOライターを極めようと思う

AI文章生成ツール「ChatGPT」の登場で、やり玉にあげられているSEO記事やSEOライター。

✔SEOライターは滅びる
✔外注するよりChatGPTのほうがまし
✔SEO記事は不要なコンテンツになる

言い方はどうであれ、SEO記事に批判的or懐疑的なライターはこのような主張を展開しています。ぶっちゃけると一理あります。

だけど私は、それでもSEOライターを極めようと思います。

現状のChatGPTは課題が山積み

はじめに断っておくと、ChatGPTは素晴らしいツールです。私も何回か使いましたが、「ここまでできるのか・・・」と驚きました。

それでも、現状のChatGPT(をはじめとしたAI)には課題も多いと感じます。

タイムリーな情報に弱い

金融ライターとして、このデメリットは致命的です。最新の日経平均株価を出すことすらAIは単独ではできません。

GoogleChromeの拡張機能を導入して、ようやく出せます。それなら、Googleで検索したほうが早いよね?って思いました。

ちなみに、米国ETFとして有名なVTIの株価も聞いてみましたが、私の質問の仕方が悪かったのか、出ませんでした。

現状、ChatGPTが金融系のライターにとって使える場面は、金融機関の公式サイトURLを一瞬で出してくれるところくらいかな、と思います。

ビジネスモデルに疑問あり

一体このツールで、運営企業はどうやって儲けるのでしょうか。いずれは広告を出すのでしょうが、それだとGoogleと大差ないのでは?

有料課金はすでにやっていますが、それならなおさらGoogle検索のほうが低コストですよね?今はマイクロソフトが投資しまくっている段階ですが、果たしてどのようにマネタイズを図るのか、個人的にはよくわかりません。

質問力がないと使いこなせない

すでにさまざまな人がAIを使いこなしつつあり、投げかける質問内容を変えればそこそこまともな答えが返ってくる傾向にあります。

ただ、これは利用者に「質問力」があることが大前提です。

「ググって調べよう!」としか思っていない一般層(マス層)に、果たしてAIを使いこなせるだけの質問力があるのでしょうか。

SEOライターが消えるならライターも消える

AIは必ず進歩するので、このような課題はどこかで必ず克服してくると思います。そしてそのときに、SEOライターの大半は消えるでしょう。

でも、ほかのライターなら安泰と考えるのはあまりにも短絡的です。AIが本気を出せば、取材ライターも大半は消えます。「取材以外の業務」はAIができるからです。

ぶっちゃければ、ボイスレコーダーで録音した取材内容をAIに文字起こしさせて、まとめてもらえば取材ライターは不要です。つまり、取材そのものに付加価値を付けられない人は消えていきます。

コピーライターなどの他のライターについても、SEO記事のすべてを任せられて成約数も高められるようなAIなら、おおむね代替できてしまいます。

それくらい文章って簡単にマネできるものです。

SEO記事やSEOライターは○○だとネガキャンしている暇があるなら、まずは自分の心配したらどうですか?マジで醜いからやめてほしい。

ガチのSEO記事だとAIは役に立たない可能性が高い

月間検索回数が少なくて、とにかくまとめればいいだけのキーワードならAIに任せても問題ないと思います。

でも、YMYL系(金融や医療など)のキーワードで月間検索回数が1万を超えるようなレベルになると、AIでは「よさそうに見えるけど、よく考えてみると○○が足りないんだよね。あと××は余計だし」ってことはよくあります。

そこを修正していったら、最初から自分で考えているのと大差ないくらいの手間と時間がかかるでしょう。

何より、クライアントに説明するときに「AIがこの構成にしました」とは口が裂けてもいえません。結局、説明するときは自分で考えて補うことになります。

このような工数を考えれば、競合ひしめくキーワードでAIを使うのは、現実的な選択肢ではありません。

ライターは消える運命だから能力は磨いておけ

一部のキーワードでは人間に優位性が残っているとしても、ライターは基本的にはAIに勝てません。「vsAI」で考えていたら5年以内にはマーケットから消されます。

お前に頼むよりAIに頼んだほうがマシ

といわれて契約を切られる未来は、いつか必ず訪れるでしょう。私も例外ではありません。

ライターが生き残るには「withAI」、すなわちAIをビジネスパートナーとして扱うしかないです。AIを扱うにはそれ相応の能力が必要です。

SEO記事(SEOライター)なら構成が作れるだけでは全然ダメで、大手企業のメディアなら月間検索回数が1万以上のキーワードでも検索順位が1位取れるくらいの記事をリライトで書けなければ話になりません。

ちなみに、月間検索回数が1万以上だと、構成も文章の内容もかなり練ったものじゃないと1位は取れないです。YMYL系ならなおさらきついです。少なくとも、「おすすめ100選」で検索上位が取れるほどザルではありません。

Googleの検索機能をライターが批判するのは100年早いとすら思っています。

文章自体は誰でも作れるので「私じゃなければ」という仕事はライターには存在しませんが、「この記事を書けるライターはめちゃくちゃ少ないだろう」と自信をもっていえるような内容が書けないと、いつか必ずAIに仕事を奪われてマーケットから抹消されます。

消されたくないなら、私たちライターはAIの使い方を学んで、能力を磨いて、AIに使われるライターではなく「使いこなすライター」にならなければいけないと思います。

まあ、それでも10~20年後までには、ライターはAIに仕事を奪われて消されるような気がします。そのときは、潔く運命を受け入れて他の仕事を探しましょう。

人間はほぼ確実にAIに勝てないのですから

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