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対話道の探究(37、質問と言葉の質)

相手がぶっきらぼうな会話をしたり
冷たい反応をしたりすると

こちらもそれに引っ張られて
いらだちを言葉にしてしまうことがある。

「何怒ってんの?」
「何でキレてんの?」

言うのも言われるのも
ちょっと空気が悪くなるセリフだ・・・笑

経験したことある人、結構いるのではないかしら。

ぱっと見、
5W1Hのオープンクエスチョンにも見えるけど

言われた方は、だいたい
「怒ってない!」
「キレてないやん!」
という、イエスorノーの答え
(つまりクローズドクエスチョンに対する答え方)と同じになってしまう。

オープンクエスチョンであっても
本人の振るまいや態度を深掘りする質問だと
場合によっては、
相手自身を責めるような意味合いになって
相手の逃げ場を奪い、
答えるどころではなくなってしまう。

できれば、感情的になったり
傷つけあったりするのは避けたいところ。

そこで
ほんの少し、使う言葉をかえてみたらどうかな。

質問を使うなら
「何かあったの?」
「どうしたの?」等
(ことがらに焦点を当ててみる)

あるいは
今感じる状態・事実だけをそのまま伝えてみるのもいい。
「表情が辛そうに見えるけど」
「声がいつもとちがうね」等

尋ねられた(伝えられた)側は
自分の状態を客観的に認識できるし
自然な形で、あなたが受け止める姿勢を伝えられる。

あなたが受け止めてくれる準備があるとわかったとき
相手はその背景や経緯を話してくれるかもしれない。

ちょっとしたことだけど
お互いが感情的になるのを避けて
穏やかな気持ちで話せるきっかけになるかなと。

質問や事実を伝える言葉は
シンプルでダイレクトなものがいいとよく言われる。

だからこそ、
質問や言葉の【質】にはこだわりたいところ。

良い質問や言葉がけの真ん中には
相手への敬意や信頼が必ずある。

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