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俺は骨の髄までありきたりだ! #13 痩せた(直球)

なぜここまで書けないかな、逃げてるかな、と思いながら夏を暮らしてきた。暑いから、病気になったからなどなど理由は適当にいくらでも拵えることはできる。とにかく、頭が散漫だったんだと思う。

小説家としての生き方
これまでずっと読んできた、敬愛する人から本をもらったとしたらあなたはどんな気持ちになるだろうか。天にも登るようなもんでしょう。男だったら射精するレベルです(あ、僕は男でした)。
しかもいただいた本は『小説家としての生き方100箇条』である。いただいた時何度も読み、大事に本棚に置いておいた。
それからしばらくして、どーもうまくいかなかったな、というとき、その本がちらちら見えるというのに、なんとなく開くことができなかった。
多分気温が落ち着いたからだろう、夏はどうも自己管理ができない。特にここ最近の猛暑は。そして、カバンのなかに入れて持ち歩くようにして、まるでブック占い(っていうんだっけ?)みたいに適当に開いたページを読んだりした。まるでお告げみたいに。本棚において大事に汚れないようにしておくべき本ではなく、ことあるごとに読み返し、ぼろぼろになることを本が望んでいるような気がしたからだ。大切に、ぼろぼろにしよう。
だってうちにある『キッチン』、福武書店版は表紙破けているしなんかへんなしみあるけど、一番自分の部屋で堂々としていますもん。
そう、本というのはお守りなのだ。お守りは、カバンにくっつけておきたいじゃん。そしてたまに願掛けしたことを思い出したりするじゃないですか。
図書館で読むのもいいけど(僕もめちゃくちゃ活用してる)、自分の本をぼろぼろになるまで読み返すことは、とてもいいものだと思う。いつ読んでも新たな発見があり、どこかへと指し示してくれる。
この本がそばにあると、「真剣にやらねば」と思えるところもいい。
僕が一番尊敬している作家の書いたルールブックなのだ。

こんな夢を見た
マッサージのおかげか、身体はだるく、なぜかわからないけど、人力俥夫のバイトを始める夢を見た。しかもディテールがやたら細かい。なにせ小説のために取材しまくってたからっさあ。細かいとこわかっちゃうんだよねえ。
目が覚めたとき、なんともいえないいい夢だったなと思った。まるで、別の選択肢をした自分の人生の一瞬を垣間見たみたいな。そうであるなら、素敵なことだろう。少々苦いが、人生は短く、やることはさまざまあり、そして選ばなかった人生がきらきらしている。

嵐山のリキシャカフェでエア入りの足袋を嬉々として購入


夢を叶える夢を見た
内館牧子さんの本、発売時に気になっていたものの、やっと読んだ。
とにかく、フットワークが軽い季節は短い。選ぼうと選ばなかろうと人生は進む。だからこそ選ぶべき、なんて選んだ人は気軽に言えるけど、でもそれ以外のなにかを選ばなかった。
悔いのない人生なんて、あるんだろうかな。
あります、といわれたら、すごいっすね〜としか言えない。どちらにしても、そうなるより他なかった。
果てしなくある可能性から選んだ、それだけだ。そう言い聞かせながら、進むしか。
森本薫の『女の一生』のせりふ。
「誰が選んでくれたのでもない、自分で選んで歩きだした道ですもの。間違いと知ったら自分で間違いでないようにしなくちゃ」

痩せた
いやもう痩せた痩せた痩せた痩せた。
言いたかないけど痩せた(嘘、自慢したい)。ローファット(脂肪をあまりとらない)と筋トレで。しかしそうなるときていた服がだるだる。ニードルズのジャージ、MからXSになっとるし。ま、いずれ詳細はいずれしつこーくnoteに書きますけど!
あまりにも手遅れなことがうんざりするほどたくさんあるけど(©️思い出野郎Aチーム)、でもま、自分の身体をある程度健康的にコントロールするのって、やろうと思えばできるもんだなと。いやこれまで、「やればできる」「本気出してないだけ」と言い訳していたんだけどさ。ほんとにやってみてわかったね。
「あ、俺できるじゃん」と。自己肯定感多少アップ! 
なにかやるってことはないかを捨てているので、人は歳を取れば取るほど新しいことをしたくないわけです。でも、いまのだるさを解消するためには、よっこらせと重い腰をあげなくちゃならない。あるいは見て見ぬふりを極めたり、ちょうどいい塩梅をめざすか。どれも正しい。
いつかそのときは、くる。べつに「今日から炭水化物とらない!」とかしないでもいいから、ちょっとずつ、そっちの方向へと自分を向けていく。で、調子がいいときに思い切って始めるしか。
あ、これ小説書くのと似てるな。

ホックニー、すごくよかった。


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