自社プロダクトのPMばかりをやっていた私がクライアントワークのPMをやって気付いた事
こんにちは、株式会社Relicの北川です!
今回は、先月(2023年1月)に開催されました、【開発PM勉強会vol.17】0→1システム開発のPMが経験してきた"PJの進め方"を聞いてみよう、にて登壇した内容を記事に起こしてみたいと思います。
お時間の都合などでご参加できなかった方のために、記事にしておこうと思います。
対象とする読者の方
これからクライアントワークのPMをやろうとしている方
0→1システム開発PMに興味がある方
開発PM勉強会vol.17に参加できなかった方
開発PM勉強会とは?
まず開発PM勉強会についてご説明したいと思います。
noteにアカウントがありましたので、プロフィール文を引用します!
開発PM勉強会vol.17では、Relicがスポンサーさせていただき、その基調講演として弊社の成宮と私が登壇させていただきました。
今回のテーマ
今回のテーマは「新規事業の0→1システム開発PMの"PJの進め方"」ということで、私の経験から「自社プロダクトのPMばかりをやっていた私がクライアントワークのPMをやって気付いた事」と題して発表をしました。
Relicでは自社プロダクト開発の他に、クライアントワークとして他社様と協業、共創、伴走してプロダクト開発もしています。
私がRelicに入社する前は自社開発のPM(自社開発のゲームディレクター)をしていましたので、クライアントワークのPMを経験して気付いた事があったのでまとめてみました。
クライアントワークの先入観
自社プロダクト開発においてはこれまでの経験上から、工数は多少余裕があっても良かったり、要件について隣の席の人と相談するぐらい気軽で、成果物としてユーザーにプロダクトの価値を提供することと認識していました。
一方でクライアントワークについては、工数は多少余裕があっても問題ないだろうと思っていて、要件についてはやりながら決めていけば良いだろうと思っていて、成果物は納品すれば良いのだろうと思っていました。
自社プロダクトとクライアントワークと違い
実際にクライアントワークを、特にRelicのクライアントワークを経験してみるとかなり違いがある事がわかりました。
一般的に新規事業において予算が多くないことが多く、工数の余裕は少なめで、要件については、そもそも事業ドメインや企業文化が異なっているため共通言語化することが必要で、成果物は自社プロダクトと同じでプロダクトの価値提供することが求められることがわかりました。
クライアントワークで試した事 工数編
では、新規事業において予算が多くないことが多く工数の余裕は少なめであることが分かったので何か対策をしてみようと考えました。
工数見積もりにおいて、余裕分を正しく適切に工数見積もりすることにしました。見積もり工数は実装にかかる工数だけでなく、詳細設計、テストコード作成、コードレビュー、バッファ分を取ることで、適切な工数見積もりをすることができました。
クライアントワークで試した事 要件定義編
要件定義については、共通言語化が必要ということがわかりました。
Relicではクライアントと、目指すプロダクトの具体的なアウトプットを「新規事業における要件定義三種の神器」を活用して合意するようにしています。
新規事業における要件定義三種の神器
画面一覧は文字通り必要な画面を一覧化し、そこで実現したいことを記載しておきます。
ワイヤーフレームは各画面の遷移や画面内の仕様を示します。ここで注意するのは、あまり凝ったものにしないことです。デザイナーが画面をデザインする際の参考程度にしておくことを心がけます。
業務フローについては作成を任意としていますが、Webに限らずリアルとの接点が多かったり、登場人物が多い場合はあった方が良いです。
この三種の神器を活用することで、クライアントと共通言語化して具体的なアウトプットをイメージしていただくことができました。
クライアントワークで試した事 成果物編
クライアントとの契約内容によって異なりますが、Relicではクライアントと協業、共創、伴走してプロダクト開発を行いますので、自社プロダクトと同じように、「プロダクトの価値提供」が成果物であることが分かります。
この「プロダクトの価値基準」を明確化するために、”ヒアリングシート”というものを活用しています。
ヒアリングシート
上記内容は抜粋ですが、これらの情報をクライアントからのご相談時にヒアリングして「プロダクトの価値基準」を明確化し、できたプロダクトで価値提供をすることができました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自社プロダクト開発とクライアントワークでは、このように違いがありますので、その違いを知った上でにプロダクト開発をしていきたいですね。
特に、クライアントワークなのに自社プロダクトのつもりでやってました、ということ起こらないように、自社プロダクト開発とクライアントワークの違いをしっかり理解することが大切だと思います。
最後に
Relicではオンライン勉強会を定期的に開催しております。
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さらに他のRelicメンバーが書いた記事は以下にまとめられていますので、よろしければ見ていただければと思います!
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それでは次の投稿でまたお会いしましょう!