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投票にいくか?行かないか?有権者になって「30年」の節目に

「有権者になって30年を経て」再考察する。

30年前、バブルが崩壊した後に取り残された現アラフィフの皆さんは、目の前で「青田買い」で甘い汁を吸って大手企業に就職していった先人たちの背中を「目の前」で見ていたわけだ。

僕の卒業年は「1996年」大学入学は「1992年」、その時点で不満もあったがある程度仕方ない。
不満とは「現役で行かないなら大学は行くな」という、両親共通のメッセージだ。正直、今思えば「恩義半分、恨み半分」でもある。

ただ、僕は学問の入口たる大学に辟易しながらも、自分の目指すものは卒業論文にまとめる事ができた。
これくらいしか、大学で誇れるものはない。そもそも、大学を就職斡旋機関だという認識に30数年前から違和感をかなり感じていたのだから。

さて、20歳になると有権者となる。(今は18歳だね)

それから、一度たりとも投票をしなかった記憶がない。30年間すべての選挙に恐らく票を投じただろう。
その結果が、このありさまだ。

「もういいだろう」
「民主主義はファンタジーだ」
「主権在民は明治時代と江戸時代の挟間にしか可能性として存在しなかった」

この辺りが、僕の結論だ。

以前、幕末土佐藩関連から出版されたという「藩論」について取り上げた。
しかし、その時代も封建時代であるのであくまで「期待値」として、現代につながる一縷の望みたる導線だったかもしれない。

これも、大学生時代の卒論をまとめる段階において、ようやく重要な価値があると気付いたものだった。(「坂本龍馬とその政治性」と云う卒論を書いたが、これは僅かな時間差で自主的に調べたくなった「藩論」を見つけるキッカケとなった、したがって、卒論提出後に自主的にまとめたものである)


それも大正時代以降は、まったく用をなさなくなった。
そして、大政翼賛会を経て、WW2へ突入。


これも相当に、愚かしい。
長期戦になるなら「国力」の違いを前提にしないと、まず戦争に勝つことなどできない。初期の分析が誤っている。
色々と、WW2には好条件で和睦できるタイミングがあったのは誰しも知るところだ。

敗戦は、必然ともいえるし、その後の政治は一度「正気」を取り戻したかのように見えた。55年体制だろう。
その後、明らかに間違ったのは「細川内閣での小選挙区制導入」だろう。しかも、復活当選ができる「比例代表並立制」とは、何と民意を損ねる仕組みなのだろうか?

そもそも、日本という島にある国は「グレーゾーン」が有用に働くのが、地理的・宗教・倫理文化的にマッチしていたのだから。中選挙区制を復活すべきだ。
細川内閣の「小選挙区制導入」は、日本を分断する二大政党制に導くという「妄想」のもと、導入されたが現在それはどうなったか?一時的なカンフル剤にはなったが、元来の国民性に合致していない事は明らかになった。

全有権者の「20パーセント」の得票率で「議席の2/3」を獲得するというのは、何を示しているのだろうか?結局与党が長期政権を確保するための口実だっただけじゃいか?つまり「我々は完璧にそれに乗ったのだから、衆愚と云わざるを得ない」
確かに、背景が違えば違っただろう。しかし、結果として招いたのは「政財官癒着」の、財界からの洗脳的な世論形成と官僚の腐敗(モリカケ問題や大阪万博も同様)だろうし、それは現在も続いているし今後も変わらないと判断した。一時的に与党の支持率が下がっているのは良くある話で、とっくにそういう意味で、政治家というのは封建時代の貴族的な地位を未だに独占的に占める為にその道のプロが集まっている者たちであり、それのほとんどは世襲議員だ、という結論にいたるのだ。誰も我々の代理として働こうなどとは思ってもいない事に「30年間」投票をした結果気付いたのだ。

また、我々は本当に「世界」で何が起きているか?
公共放送のニュースを見て信じられるか?
私は、「話の1/3程度」も信用をしていない。それだけ公共放送は政治のシモベのような、つど都度まともな報道をしない。

朝から公共ニュースの「職員の雑談」や「ワイドショーネタ」の為に視聴料金を強制的に徴収しているのだから、これは衆愚化に十分に寄与しているわけだ。しかしながら当のニュース構成を担当する人間はこの現在地をどう捉えているのか?まったく腑に落ちない。
BSで海外のニュースを見た方が、世界はリアルに多角的に見えるし、まだ海外の方が少しは視座の異なる情報を集約する事ができる。

そして肝心の選挙について、投票行動をする都度、何なのだ?この単調な結果は。多少、騒がれるような選挙結果を見ても「大勢に変化が起きない」ことを再確認するだけなのだ。

それを繰り返して「30年」
そろそろ、投票自体を棄権する事を真剣に考えだしたところだ。つまり「それは何を意味するか?」という事をよくよく理解して、書いたつもりだ。
ただ、地球上にここよりはマシな場所があるのか?というレベルの話でもある。結局、現在の世界を見渡すときに「巨悪を為す」手先にならないと決めなければならなくなったというべきだ。

ただ、希望を失っているわけではない。という事は書いておかなければならない。

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