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弱小吹奏楽部を追いかけた軌跡 第7話 新入部員獲得作戦

新1年生が入学し、娘は中学2年生になった。少子化の時代、ただでさえ地域の学校の合併・廃校が進む中、新1年生を獲得するための活動は大変重要なイベント。

吹奏楽部へ入った子供達のきっかけは人それぞれ。友達に誘われたとか、たまたま体験入部したらカッコいい曲を演奏していて憧れたとか、すぐ音が出て褒められたとか笑

しかし昨今、他の部活動、とりわけ卓球部の人気が高く、オリンピックで活躍した福原愛ちゃんや、水谷選手のような有名選手の印象もあるのかもしれません。
娘はゆる〜く活動できる部活動という印象があるらしく、吹奏楽部と卓球部で迷っていたほど。他にもバスケ部やサッカー部など、人気の部活動は多数あり、競合が多い・・。

入部直後に他の保護者へ話を聞くと、『親としては運動部に入れたかった』『スポーツをして欲しかった』なんてことを言ってきます。
あまり深く突っ込んで話をしていないのでわかりませんが、部活動イコール運動というイメージを持つ保護者が多いのかもわかりません。

当時は3年生12人、娘がいる2年生6人の合計18人が活動していました。
吹奏楽コンクール小編成部門は定員25名、大編成部門は50人までとルールが決まっています。我が中学校はほぼ全員が楽器初心者🔰です。
そのため数に物を言わせるには最低25人が必要、つまり7人以上が必要というイメージです。
学年全体の人数が80人程度。シビれます。

保護者会で何かできることはないか?と話し合いをし、吹奏楽部の紹介動画を作ってはいかが?という私の意見が注目されました。
紹介チラシを子供達が作り、チラシの中に動画のQRコードを印字し、見学に来た1年生に渡すというものです。
さっそく動画の構成を検討し、似たようなYouTube動画を見まくりました。
動画の構成が決まり、撮影のイメージが出来上がってところで顧問の先生に連絡。撮影の日時のアポを取ろうとしたところ、少し待って欲しいとの回答。

しかし待っても待っても返事なし。

こちらから再度連絡すると、『他の部活動の顧問から吹奏楽部だけズルい』という声が出ているそうで・・

色々な意味で、かなりガッカリしましたが、こちらの新1年生獲得に向けた切実な想いを顧問の先生は感じてくれた様子。
吹奏楽部全体で空気感が変わったようで、子供達による必死の勧誘活動が始まりました。

その結果、14名の入部希望者が現れました!
この時はうれしかった。もし来年また頑張ったら大編成いけるかも!?
4年連続の地区予選敗退が続く吹奏楽部でも、こんなに入部してくれる。信じがたい出来事でした。

新1年生が初めて楽器に触れる、そんな初々しい場面を動画に残そう。そんな思いから取材しに行くことになりました。
しかしこの後、またまた色々と問題が発生します・・

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