後悔という財産

後悔のない人生を送ることができたら、それはきっと幸せな人生だと思う。
過去を変えることはできないので、過去を引きずって後悔することに時間を使うよりも、気持ちを切り替えて今できることに時間を使う方が充実した人生を送ることができるのかもしれない。

でも、過去を引きずって後悔することも、実はそんなに無駄なことではないのかもしれない、とも思う。

自分の人生の中で後悔していることがたくさんある人は、それをうまく周りの人や次の世代の人に伝えることで、他の人がより良い人生を送るための手助けができるかもしれない。

自分の人生のことだけを考えるなら、後悔はきっと少ない方が幸せな人生になると思う。
けど、教師のような、人に何かを教えたり、人を育てたりする職業は、後悔がたくさんある人の方が伝えられることが増えるので、向いているような気もします。

例えば、大人になってから、学生の時にもっと勉強しておけばよかった、、
とか、もっといろんなことに挑戦するべきだった、、と後悔する人はすごくたくさんいる。(私もその1人。)
そういう人を減らしていくためにはどうすれば良いのか。
きっと、そういう後悔をした人が教える側の人になって、後悔したことを強く訴えるのが1つの手段だと思う。
それでもうまく伝わらず、後々後悔する人はきっといるだろうけれど、後悔する人の数を減らすことはできるのではなかろうか。

そう考えると、教師というのは、子供の頃から勉強が好き、あるいは得意で、勉強についてあまり悩まなかった人がなるよりも、学生の頃にあまり勉強せずに大人になって後悔した人がなった方が、良い教師になれるのかもしれません。
もちろん、教師の良し悪しはそれだけで決まるものではありませんが、少なくとも、色んなことが順風満帆であまり後悔していない人生を歩んだ人よりも、後悔がたくさんある人の方が、色んな事を教えられることできる、素敵な教師になるポテンシャルが高いのではないか、と思ったりします。

自分の人生を豊かにするためには、後悔は時間の無駄かもしれませんが、自分以外の誰かの人生を豊かにする手助けをしようと思うと、後悔は財産に変わる。
後悔とは、必ずしもネガティブなことではないのかもしれません。

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