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働かなくても生きていける世の中は幸せなのだろうか

みんながみんな働かなくては生きていけない社会は生きづらいな、と最近よく思います。仕事のことで辛い思いをしたり、精神が病みかけたり、病んでしまったり、体を壊してしまう人はきっと想像以上に多いのだろうな、と、とある飲み会をしているときに思いました。ベーシックインカム的な制度が導入されて、働きたい人だけが働く社会になれば、今よりも幸せになれる人は増えるのでしょうか。少なくとも、仕事をする人が減ることにより、仕事が原因で病んでしまう人は減るでしょう。でも、それで社会全体の幸福度が上がるかどうかはまた別の話なのかもしれません。働くことをある程度強制してしまう方が、幸福になれる人も一定数いると思います。

私は学生時代、できれば学生を卒業しても働きたくないなと思っていました。というかポンコツすぎてまともに働ける気もしていませんでした。ですが、社会に出て仕事を始めて10年ほど経った現在、働くことは好きになりました。辛いこと、きついことはもちろんあるし、組織の中で働くことには向いてないなと今でも思いますが、なんやかんや楽しく働けている(と思っている)。仮に宝くじに当たったりして大金を手にして働かなくてもいい人生になっても、仕事は何かしら続けていきたいと思っています。

もし私が学生だった頃に、働いても働かなくてもよい時代がきていたとしたら、きっと私は働かない道を選んだのではないかと思います。できればきつい思いはしたくなかったし、まともに働ける気もしていなかったから。けど、今の私の価値観なら、働く道を選びたい。その方がきっと楽しい人生になると思うから。

学生時代には働きたくないと思っていても、働き始めてから仕事に楽しさを感じる人もいる。そういう人たちがいることを考慮すると、働くことにもある程度強制力があった方が良い世の中になるのかもしれない、とも思います。働かなくても生きてはいけるけれど、時間を持て余す人は基本働きましょう、くらいのゆるい強制力のある社会が程よいのかもしれません。

働かなくても楽しく生きていける、という心の余裕を持つことができれば、嫌な環境の職場ならすぐに辞めることもできるし、文句を言ってクビになることを恐れる必要もなくなる。結果、働く環境が悪い企業は淘汰されていき、働きやすい環境の企業が生き残る。結果、働く事を楽しいと思うひとが増え、働く人が増え、社会が豊かになる。めちゃくちゃ安易な考えだな、と思いますが、そういう世の中になれば良いなと思います。そんな社会になるために、自分にも何かできることはあるのだろうか。


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