見出し画像

言葉の持つイメージに気をつける

先日、テレビでフジテレビのアウトデラックスという番組を見ました。
昔はちょくちょく見ていた気がするけれど、がっつり見たのは久しぶりかもしれない。
この番組の内容はご存知の人も多いかもしれませんが、ちょっと変わった個性を持つ人たちを掘り下げていくバラエティ番組です。

久しぶりにみると面白かったです。
MCをしているのがマツコ・デラックスさん、ナイナイの矢部さん、南海キャンディーズの山ちゃんという3人なので、それだけでもバラエティ番組としては面白い要素満載です。

ただ、久しぶりにこの番組を見ていると番組タイトルに違和感を感じました。「アウト」という言葉を使うのは果たしてふさわしいのだろうか?と。
昔はそんなこと全く感じませんでしたが、時間が経つと感性も変わっていくようです。

違和感を感じるのは、おそらく、私が個人的に多様性とかダイバーシティという言葉に敏感になっているから。
最近いろんなメディアや本などで多様性という言葉を見聞きします。
これからの時代、様々な価値観の人を受け入れて、柔軟性のある組織を作っていくことがすごく大事だと言われています。
また、教育の分野では、なんでも無難にこなす平均的な人よりも、特定の分野に特化した「尖った人」を増やすことが日本にとって大事だという主張もよく見かけます。

アウトデラックスで紹介される人たちは、人と違う価値観を持っていたり、特定の分野に優れた人が多く、多様性という言葉がぴったりなように思いました。
きっと、このような個性あふれる人がもっと増えていくと、より良い、そしてより面白い世の中になるのだろうなと思ったりします。

番組の中では、このような個性あふれる人を、MC陣が面白おかしくいじって、その人の魅力を引き出してくれます。
内容はすごく面白いのですが、タイトルにつく「アウト」という言葉がどうしても引っかかります。

「アウト」という言葉を辞書で調べると、意外にもネガティブな意味合いはほぼありませんでした。
ただ、スポーツの世界での使われ方のせいか、私の中では「アウト=ダメ」というイメージがあります。
なので、番組の中で紹介されている個性豊かな人たちが、「ダメな人」という風に括られているように感じてしまいます。

もちろん、番組の中ではゲストの方をけなしたり否定するようなことはありませんが、「アウト」という言葉で少なからず良くない印象が与えられているように思います。
潜在的に「周りと違う価値観を持つことは良くないこと」と受け取ってしまう人もいるのかもしれない、とも思いました。

テレビを見ながら、言葉の持つイメージの力を再認識しました。
番組の製作側には悪い印象を与える意図はきっとないと思います。
ただ、使う言葉の選び方によって視聴者に与える印象は大きく異なるのでしょう。

noteで文章を書く時、言葉の使い方には気を付けているつもりでしたが、改めて、言葉が持つイメージにも気を付けて文章を書いていきたいと思いました。

サポートいただくとめちゃくちゃ喜びます。素敵なコンテンツを発信できるように使わせていただきます。