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学歴に意味はあるのか

最近は学歴社会という言葉はあまり聞かなくなったように思います。
今の時代に学歴に意味があるかどうか。
私は、それなりに意味があると思っています。

昔は学歴に意味があるとは思っていなかった

私は一応理系の大学を卒業しています。
その後にIT企業に就職し、システムエンジニアとして働いていました。

エンジニアとして働いているときは、理系の大学院を出ている人もいましたし、文系の出身の人もいました。
専門学校を2年で卒業して就職している人もいました。

自分がいた会社以外でも色々な人と接しましたが、大学を出ていない人や文系の人でも優秀な人は優秀だし、理系の大学出身でもエンジニアとしてそこまで優秀でない人もいました。

だから、成果を出せるかどうかにおいて、学歴はあまり関係ない。
結局は、社会に出た後にどれだけ頑張れるかの問題である。
と思っていました。

でも、転職してから考えが変わりました。

やっぱり学歴は大事

エンジニアから転職後はプログラミングの講師になり、様々な人にプログラミングを教えるようになりました。

受講生の中には、大学を出ている人もいれば、高卒の人もいます。

その中で感じたのは、学歴の違いによる理解力の差です。
プログラミングを教えていて、理解が早い人もいれば理解が遅い人もいるのですが、その差に学歴が関係しているように思いました。

統計的に見れば、学歴が高い人の方が理解力が高くなります。

もちろん人にって差はあって、大学を出ていても理解が遅い人もいれば、高卒でも理解が早い人もいます。
でも、多くの場合、学歴が高い方が理解力が高いです。

ただ、どの大学を出ているか、とか、文系なのか理系なのか、についてはあまり関係なく、結局のところ、今までの人生の勉強量の違いだと感じます。

単純に考えれば、大卒の人と中卒の人の勉強量を比較したら大卒の人の方が多くなるでしょう。
理解力の違いは、単純にその違いであるように思います。

中卒だったとしても、自分で本を読むなどしてたくさん勉強してきたひとなら、きっと理解力も高いと思います。
大卒だったとしても、あまり勉強しなくても入学できる大学に入って、ほとんど勉強することなく卒業したのだとしたら、理解力はそれほど高くないかもしれません。

ただ、学歴によって、これまでどのくらいの勉強をしてきたのか、その目安を知ることができます。

つまり、
・学歴を知ることでこれまでの勉強量の目安を知ることができる。
・それによって新しいことを学ぶときの理解力に差が出る。

という観点から、学歴は大事だと思っています。

これからの時代の学歴

今の時代、専門的な知識を身に付けようと思ったら、大学に行かないと学べないのか、というと、そんなことはないでしょう。

書店や図書館に行けば学ぶための本はいくらでもあります。
YouTubeに始まり、Udemyなど、動画で専門的な知識を学べるコンテンツもかなり充実しています。

コミュニティに属したければ、オンラインサロンなどを活用することで、大学よりも安いコストで学ぶこともできます。

中には設備などの関係で大学でしか学べないようなこともあるかもしれませんが、大抵のことは本気で学ぼうと思えば大学に頼らなくても学べる時代になってきました。

そう考えると、これからの時代、学歴という言葉の意味を考え直す必要があるように思います。

今の学歴という言葉の意味は「どの学校を出たかの経歴」として使われますが、そうではなく、「今までの人生で何かを学んだ歴史」として定義したほうが個人的にはしっくりきます。

「どの学校を出たか」という情報も大事ではありますが、それ以上に、「何を学んできたのか」の方にフォーカスが当たるような風潮になっていくと良いなと思います。

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