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【読書】「約束のネバーランド」

最近休みの日はマンガばかり読んでいて、印象に残ったマンガは感想をアウトプットしていこうと思ってはいるものの、鬼滅の感想書いて以降全然書けていないので、ちょっとずつ書いていこうと思います。

今回は約束のネバーランドについて。
ストーリーには触れないので基本ネタバレはしませんが、結末についての感想は書いたので、結末を知らなくてまっさらな気持ちで読みたい人は後半読み飛ばしてください。

約束のネバーランドは年末年始にかけてKindleでまとめ買いして一気読みしました。実写化した映画も観ました。アニメは観たことありません。基本マンガの感想メインになります。物語の概要もここでは省略します。

ストーリーは毎回先が気になる展開ですごく引き込まれましたが、個人的に深く印象に残っているのは主役のキャラクターたちの性格。多くの登場人物がいますが、物語の主役となるのはエマ、レイ、ノーマンの3人。その中でもエマはものすごく魅力的でした。これまでに読んできたマンガのキャラクターの中でもトップレベルで好きなキャラクターかもしれません。

エマの、不可能だと思えるような困難が訪れても、希望を見出してずば抜けた行動力と思考力で道を切り開いていく姿はとても勇気をもらえます。特にすごいなと思ったのが、自分たちにとって敵となる存在も同時に救い出す道を探し、最後まで諦めずにその道を突き進んだこと。王道の少年漫画だと、敵となる存在はひたすら倒していきます。自分たちの仲間を守るため、とか、世界を救うため、とか、そういった理由で、物語の中で主人公たちにとって悪となる存在は戦って成敗していくものです。

でも、エマは自分たちが救われると同時に、敵となる存在も救う道を模索し続けて行動し続けた。なんて素敵なキャラクターなんだろうと思いました。

少し話がそれますが、今この現実の世界ではSDGsという目標が掲げられ、誰1人取りこぼさない世界の実現に向けて多くの国や企業がさまざまな取り組みをしています。こういう表現が合っているのかどうかわからないけれど、エマはすごくSDGs的なキャラクターだなと思いました。自分と、自分と親しい仲間、そして自分と同じ境遇にいる顔も名前も知らない仲間、自分たちと敵対する立場にいる存在。その全てを救うために行動すること・思考することをやめずに、仲間を巻き込んで困難を乗り越えていく。こういう人が国や組織のリーダーになれば、きっと世界も良い方向に大きく変わっていくのだろうな、マンガを読みながらしみじみと考えました。

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ここからはマンガの結末についての感想。
結末知りたくない人はスルーしてください。

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「約束のネバーランド」の結末は、基本的にはハッピーエンドと捉えて良いものだと思います。でも、個人的にはとても悲しい結末でした。

物語の最後、多くの人を救うために、エマは大きな代償を支払うことになります。結果として、物語の世界では全体が最も幸福になれる選択となるのですが、エマだけが周りよりも少し不幸な印象になります。最終的にはみんなで幸せになれそうな雰囲気での最後でしたが、好きなキャラクターだっただけに、エマだけが犠牲を払って終わる結末がすごく悲しくて、今思い出しても切なくなります。すごく好きなマンガですが、結末だけはいまだに少し納得できない自分がいます。

まあでも、とりあえず面白いです。おすすめです。


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