見出し画像

【読書】「心。」人格者になるために大事なこと

「心。」京セラの設立者、稲盛和夫氏の著書です。

この本を読み終わった時に感じた感覚は、「ハートドリブン」を読んだときに似ていました。
ハートドリブンを読んだときの感想はこちら。

書いている内容はもちろん違うのですが、最終的な結論は同じことを言っているように思います。
それは、うまくいっている経営者とは、自分の内側(心)に目を向け、それを最も大切にしている人だということ。

企業には利益を追求するという目的があります。
そして経営者は、従業員に給料を支払う義務があります。
だから、経営者はお金のことを考えることは避けては通れません。
お金を得るためには、自分の外側の世界に目を向け、お客様を満足させるためのサービスや商品を考える必要があります。

利益を追求する姿は企業としては正しい姿であると思います。
でも、うまくいっている経営者というのは、最後には自分の心を磨くことが最も大切であると言っている。
きっとこれがうまくいくための真理なんだと思います。

逆に考えると、自分の心を磨かず、企業にとっての利益しか考えていない経営者は長期的にはうまくいかないということ。

本書の中で著者はこのようなことを言っています。

人格を高めなければ、人の心は動かせない
中略
しかし、どんな立派なことをいっても、それを説く人間が立派でなければ、その内容は聞く人の心には入ってきません。何を言うかよりも、だれがいうかのほうが大切で、立派だと思われていない者が立派なことを説いたところでまったく説得力はありません。

今このことを実感しています。
というのも、私は経営者ではありませんが、経営の立場の人と仕事をすることが多いです。
その人は私から見れば自分の外側(お客様の立場)しか見えていません。

その人からは色んなことを言われますが、結局何を言われても自分の中で納得できたことはありません。

その人からすれば、私はいくらでも替えのきく人材だと認識されているのだと思います。
まぁ、それはそれで構わないのですが。。

おそらく、自分の心を磨くことができない経営者というのは、お金以外の形で従業員のモチベーションを上げることができません。
お金によって優秀な人を雇うことはできるかもしれませんが、組織全体として長期的に成長していくことは難しいでしょう。

経営者が自分の外側しか見ていない場合、
従業員の成長が止まる
⇒ サービスの質が低下する
⇒ 企業としての成長が止まる
というサイクルになり、うまくいかなくなるのではないかと思います。

ここでは経営という視点で心を磨くことの重要性を書きましたが、
経営者に限らず、自分自身が人格者として成長するためには、自分の内面(心)に向き合うことが大事であると思います。

個人メモ

感謝すれば、厳しさも財産になる。
不平不満をいうより、私たちも鍛えられて貰っていることを思い、感謝の気持ちだけは忘れずにいようと心がける。

まず身近な人のためにできる限りのことをする。
存在意義を利己から利他へ変える。

高い目標を実現するためには、思いを一つにすること。

人格を高めなければ、人の心は動かせない。
どんな立派なことを言っても、それを説く人間が立派出なければ、
その内容は聞く人に心に入っていかない。
何をいうかより、誰がいうかが大切。

人生・仕事の成果=考え方✖️熱意✖️能力


この記事が参加している募集

推薦図書

サポートいただくとめちゃくちゃ喜びます。素敵なコンテンツを発信できるように使わせていただきます。