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日本人選手の報道ばかりのオリンピック

先週から東京オリンピックが始まりました。オリンピックが始まってからは当然ですがテレビ番組はオリンピック一色に。ワイドショー番組でも、誰々が金メダルと獲得した、銀メダルを獲得した、といったニュースばかりが取り上げられている。

ただ、日本のワイドショー番組やネットニュースで取り上げられているのは日本人選手に関する結果ばかりがフューチャーされていて、そこに対してはかなりの違和感を感じてしまう。
もちろん、日本人選手がメダルを獲得するのは素敵なことだし、日本にとっても素晴らしいことだと思う。けど、オリンピックに向けて頑張ってきた選手は何も日本人だけではなくて、世界中の選手がきっとオリンピックに向けて頑張ってきたわけであって。日本人選手のことを取り上げて報道するのではなくて、国とか関係なくメダルを獲得した選手や国のことを取り上げて祝ってあげるのがフェアなんじゃないだろうかと思う。

オリンピックは平和の祭典だと誰かが言っていた。
だとするなら、国に関係なく素晴らしい結果を出した人を多くの人が祝ってあげるのが平等で平和の象徴になるんじゃないかと思う。
特に、今回のオリンピックは東京オリンピックということで、選手の方々には遠い国からわざわざリスクを背負って日本に来てもらっている。
なのに報道番組では日本人のニュースばかりが流れてくるのがなんだか外国人選手に失礼な気がしてしまう。オリンピック開催国を決める時、日本は「おもてなし」という言葉を全面に押し出していたけれど、海外選手をどこでどうおもてなししているんだろう、と不思議に思います。

自分と関わりがある選手や、昔からファンだった選手がいるのであれば、贔屓目でその人のことを全力で応援したくなる気持ちはわかります。けど、特に自分と関わりや接点もなく、オリンピックきっかけで知った選手だとするなら、日本人選手も外国人選手も違いなくね?と思ってしまう。どうしてそこまでして日本人選手を応援するのだろう?といつも不思議に思います。

おそらく、人間というのは自分から近い存在のものを応援したくなる生き物なんだと思う。日本国内のプロ野球やプロサッカー、プロバスケットボールなんかは、自分の地元発祥のチームや選手を応援している人がたくさんいる。それが、国を超えてオリンピックという世界規模の大会になると、地元や地域など関係なく、日本という国と関わりある人を応援する。
その感覚はわからなくもないですが、自分の中で何か引っかかってしまう。
ダイバーシティ、多様性という言葉が多く使われる時代ですが、自分から近い存在ばかりに着目する感覚・価値観は多様性からかけ離れた感覚のような気もしていて、オリンピックってこんな感じでいいのだろうか。日本の感覚ってこれでいいのだろうか。なんてことを思う。

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