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社会人としてのスキルを上げるには

結論を先に書くと、仕事に対する専門スキルを磨くことが、社会人としてのスキルを向上させるための1つのポイントになります。

人に何かを教える仕事をしていると、相手を評価しなければいけない場面が出てきます。私は今IT企業向けの新入社員に対して研修をする仕事をしていますが、私の所属している研修事業では「ITの技術面でのスキル」と「仕事全般に通ずる社会人としてのスキル」の2つの観点から評価をします。

研修をするときに毎回感じるのが、技術面での評価が高い人ほど、社会人としてのスキルの評価も高くなりがちになるということ。

社会人としてのスキルは、例えば「挨拶」「時間管理」「報連相の仕方」「周りとのコミュニケーション」など、社会人をやっていく上で必要になるであろう要素を講師の主観で評価します。挨拶や時間管理などは本人の性格や意識によるところが大きいですが、その他の多くの要素では技術力とそれなりに相関関係があるように思います。

まず技術力が高い人は、元々向上心が高くて勉強熱心であることが多いので、その時点で取り組み姿勢がプラス評価になります。向上心が高いが故に、講義中の質問や、講義時間外での質問が増えます。それもまた積極性という観点からプラス評価に繋がります。技術力が高ければ、技術力の低い人に対して教えることもできます。そういう人はさらにコミュニケーションスキルという点でプラス評価になります。

IT系技術力が高い人は、論理的思考力も高い傾向にあります。そのため、話をするときや文章を書く時にも要点をまとめることができる人が多く、そうなれば報連相の評価もプラスになります。

社会人になれば仕事の納期を意識することも大事ですが、技術力が高ければ、演習や課題も納期に間に合わせて提出することができるので、納期に対する意識がマイナス評価になることも少なくなります。

技術力が高い人は、技術力が低い人に比べると自分に自信を持っている人が多いです。自分に自信を持っていると、振る舞いが堂々としたものになり、積極的で明るい印象に感じやすくなります。

以上のような理由から、技術力が高い人は、それだけで社会人としてのスキルも評価されやすくなります。

ただしこれは統計上の話で、もちろん個人差はあります。

技術力が高くても、コミュニケーションが消極的で暗い印象の人や、周りへの配慮が足りず、社会人としてのスキルが低くなる人はいます。技術力が低くても、積極的にコミュニケーションを取り、自分にできることを全力で頑張って取り組んでいるような社会人として素晴らしい人もいます。これに関しては技術力云々の話ではなく、シンプルに想像力の問題。これはこれで1つ重要なテーマではありますが、今回の記事とはあまり関係ないのでここでは割愛。

専門職であれば、成果を上げるためにはその仕事に特化した専門スキルを身に付けることはもちろん必須ですが、専門スキルを磨くことが、結果として社会人として評価されやすくなります。

これから新社会人になる方々は、そのことを知っておいて損はないでしょう。

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