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常識って必要?

常識って必要でしょうか。
常識という言葉が様々な場面で使用されていますが、
常識が必要かどうかの話をするにはまず、常識という言葉が何を指すのかを決めておく必要があります。
これは私の考えですが、常識とは知識の一部です。
そして知識の中でも、空気を読んで周りに合わせるために必要な知識が常識だと思います。

常識を空気を読むための知識だとすると、ほとんどの場合なくても困らない、というのが私の考えです。
知識はある程度必要です。
学校の勉強の中での知識や、本に書いてあるような普遍的な知識は教養として知っておいた方が良いと思います。
ただ、空気を読むための知識は、知らなくても困らない、むしろ知らないことの方がアドバンテージになることがあります。

特に厄介なのが、学校や企業など、閉じた組織の中での常識です。
日本は基本的に周りに合わせることが良いことで輪を乱すことが悪いことのような風潮があります。
なので、できるだけ早く組織の中のルールや常識を覚えて周りに同調するように働こうとする人が多いと思います。
ですが、組織の中での常識に従えば従うほど、思考停止状態が増えて、個人の成長や組織の成長が止まってしまう可能性が高いでしょう。

組織の中での行動で重要なことは周りに合わせることではなく、目的を考えることです。
今やっている仕事(勉強)の目的は何か。
今あるルールができた背景は何なのか。
それを考えることが大事です。

例えば、創業したばかりで、社員の人数が10人規模の企業があったとします。
創業当初は色んな仕事を手探り状態で進めていくかもしれませんが、仕事の進め方がある程度確立されてくると、ルールを決めて、そのルールの下で仕事をする方が効率が良くなるでしょう。
しかし、会社の規模が大きくなり、100人規模になった時、人数が10人の時に作られたルールはまだ大きな効果を発揮するでしょうか。
組織の中のルールには必ずそのルールができた背景があるはずです。
そして、そのルールが会社がなくなるまでずっと有益なルールである保証はどこにもありません。
会社の規模や時代が変われば、ほとんど意味のないルールになってしまっていることも少なくありません。

新しく組織に入ってきた人が常識だと思って何も考えずにルールに従う習慣がついてしまうと、思考停止状態になってしまいます。
組織にそういう人が増えるこは、企業にとってもマイナスでしょう。
それよりも、組織の中の常識を何も知らなくても、仕事の目的を考えて最適化していった方が大きな成果を出せることもあります。
もちろん、効率よく作業を進めたり、ミスを減らすために大きな効果を発揮するルールも世の中にはたくさんあるはずです。
ですが何でもかんでもルールや常識に従ってばかりだと、思考停止状態から抜け出せなくなってしまいます。

まとめ
・常識とは空気を読むための知識
・常識を知り過ぎてしまうと、思考停止になる可能性が高くなる
・常識を知ることよりも目的を考えて行動することが大事
・なので常識は無理に身に付けなくてもいい



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