見出し画像

内定者研修を終えて

4月から新年度。私は新入社員研修の講師をします。
3月の3週目と4週目は、4月からの新入社員研修をスムーズに進めるために内定者向けの研修を実施しました。

内容は以下の通り
1日目:カレーを作りながらプロジェクトという単位の仕事の進め方を知る
2日目:ハードウェアとソフトウェアの基礎
3日目:PC操作とExcel

この3日間の内容を、3月の3週目と4週目でそれぞれ実施しました。
以下は実施してみてのレポートと感想のメモ書きです。

2回目の難しさ

今回この内定者研修を実施してまず思った事は、2回目の実施の難しさです。

普通に考えれば、1度目に実施するときは色々と準備が必要だけど、2回目の実施は1回目の実施の経験がある分簡単と思うかもしれません。
実際その通りで、2回目の実施は1回目の実施になぞって進めればほぼうまくいくので、講義もその準備も非常に楽です。
ただ、そこが問題でした。

「1回目と同じようにやればうまくいく」という考えがあるせいで、講義が始まる直前までモチベーションが上がらず、何も準備する気が起きなくなるのです。

これは私の中では新たな発見でした。

内定者研修は去年も実施しているのですが、去年は参加者が少なかったため、それぞれ1回ずつの実施でした。
なので、1週間というスパンで同じ内容の講義を実施することが今回私の中で初体験でした。

新人研修は今年で3回目の実施になりますが、新人研修は4月~6月までの3ヶ月間なので、次回の実施までに9か月のスパンがあります。
それだけの時間があれば、次回どのように改善していくか、考える時間がたくさんあるので、何も準備する気が起きないということはありません。

でも、1週間しかスパンがないとすると、資料の準備の兼ね合いもあって2回目の実施で内容を大幅に変えるのは難しいです。
また、講義内容が異なることで研修生から不満が出てしまう可能性もあります。
そう考えると、2回目の講義内容は1回目の内容とほぼ同じ内容を実施せざるを得なくなるわけですが、その時に講義までのモチベーションをどう保つかが私の今後の課題であることがわかりました。

中学や高校の教師、あるいは塾の講師の方などは、担当するクラスが複数ある場合、ほぼ同じ内容の授業を2度実施することになると思うのですが、2回目の授業を開始するまで間どのような気持ちで過ごしているのか、個人的にはすごく気になります。

世代間ギャップ

今回内定者研修を実施してみて、世代間ギャップを強く感じました。
それは、PCを使って演習問題に取り組んでもらっている時に感じました。

演習問題に取り組んでもらう際、ネットで情報を調べることを許可したのですが、この時、スマホを使って調べ物をする人が数人いました。
個人的にはそれがすごく新鮮でした。

普通に考えれば、PCを使っての演習なので、PCで調べたほうが効果的です。
目線や顔を動かさなくてもそのまま情報を見ることができるし、ネットの情報をそのままコピーして貼り付けすることもできます。
スマホで調べてしまうと、情報をコピーして貼り付ける操作ができないため、演習をやるうえでは不便ではないかと思ってしまうのですが。。
今の若い世代の人はスマホの操作の方が慣れているので、PCを使った作業でも調べ物はスマホで行うという人が多いようです。

年齢が10も離れていれば常識や価値観が全然違うと、よく耳にしますが、今回内定者研修でそれを実感しました。
自分にとっての当たり前は相手にとっては当たり前ではない。
そのことを肝に銘じる自分自身の価値観もどんどんアップデートしていかなければいけないと感じました。

やって良かった

全体を通して言えることは、内定者研修はやって良かったと思います。

一番大きいのは、新人研修が始まる前に研修生の顔と名前をある程度把握できたことです。
新人研修は複数の企業から20数名の研修生が参加します。
内定者研修がなければ、新人研修初日に全員と初対面になるわけですが、一気に20数名の顔と名前の所属企業を覚えるのはなかなか大変です。
事前に内定者研修があることで研修生のことが把握できたのは非常に意味がありました。

また、研修生と話す場面も多かったため、それぞれのキャラや技術面での全体のレベル感なども把握することができた点も良かったです。
新人研修が始まるまでに実施しておいた方が良いことも伝えることができました。

研修生にとっても、事前に他の研修生と仲良くなったり、研修での講義の空気感などを事前に知れたのは大きいのではないかと思います。

講義内容に関してはまだまだ改良の余地はありそうですが、個人的には満足いく出来だったと感じています。
新人研修をスムーズに進めるためという目的は確実に達成できました。

サポートいただくとめちゃくちゃ喜びます。素敵なコンテンツを発信できるように使わせていただきます。