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自己肯定感と自己評価

日本人は全体的に自己肯定感も自己評価も低い傾向にある(らしい)。
自分のことも含めてだけど。
どちらも低い方が謙虚に見えて良い、という風潮が日本人にはあるのかもしれません。

けど、実際のところ自己肯定感も自己評価も低いのはあまりよろしくない。

自己肯定感に関しては、おそらく高すぎて困ることないので、高ければ高いほど良いと思う。逆に自己肯定感が低いと、色んな物事がうまくいかなかったり、場合によっては精神的に病んでしまう可能性だってあります。もちろん、日によって誰だって落ち込んだり気分が下がる日はあるけれど、基本的に自己肯定感を高く持つことが大事。最近は書店に行けば自己肯定感に関する書籍を多く目にするようになりました。それだけ自己肯定感が低くて悩んでいる人が多いのでしょう。

自己肯定感は高いに越したことはないですが、一方で自己評価に関しては、低すぎても高すぎてもだめで、できるだけ客観的な指標で評価する必要があるでしょう。

そもそも自己評価が低いと、それに伴って自己肯定感も低くなってしまうので、自分で自分の評価を下げるのは良くない。実力があるのに、その実力に見合っていない給料で働いていたりするのもきっと良くない。ありのままの状態を受け入れることが自己肯定ですが、実力に見合った報酬を受けていないことを受け入れて飲み込んでしまうのはまた別の話。

かといって、自己評価が高すぎると、それは周りから良い印象を持たれないので、それはそれでよろしくない。自己評価が高い人は、自信があるように見えて第一印象は良く見えますが、中身が伴っていなければ徐々に周りの人は離れていきます。

人は他人のことはよく見ていても、自分のことは意外と分かっていない場合が多い。客観的な自己評価ができている人は実はかなり少ないように思います。私自身、自分に対する評価と、周りの人からの評価で認識にズレがあることがよくあります。また、職業柄人を評価することがよくあるのですが、その時にも、私から見た評価と本人の自己評価にズレがあることがよくあります。もちろん、他人からの評価が全て正しいわけもありませんが、正しい評価というのはそれだけ難しいことなのでしょう。

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自己肯定感と自己評価は、比較してみると意外と真逆の性質を持っていることがわかります。

自己肯定感は、自分のことを否定せずに、ありのままの自分を肯定して受け入れることが重要です。つまり、人と比べないことが大事。

一方で自己評価については、全体の中で自分がどの立ち位置にいるのかを客観的に把握する必要があります。つまり、人と比べることが大事。

日本人は特に周りの目を気にする人が多いので、「他人と比べない」「他人の目を気にしない」といった旨のメッセージを目にすることが多いです。このようなメッセージは、自己肯定感という側面から見ると大事ですが、自己評価という側面においてはおそらく適さないメッセージです。

自分の実力がどの程度何か。自分の強みや弱みは何なのか。その客観的な評価には他人の存在は欠かせないものです。

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まとめ

・自己肯定感は高く持つことが大事。ポイントは人と比べないこと。
・自己評価は高すぎても低すぎてもダメ。客観的に評価する必要がある。ポイントは人と比べること。
・自分の在り方、生き方は、人と比べることに意味はない。ありのままの自分を肯定して自己肯定感を高める。
・自分の実力、強み、弱みについては、多くの人と比べることで客観的な評価をする。
・自己肯定感と自己評価の違いを正しく認識して使い分けよう。

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