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2013年から計測をしている私の睡眠状態を眺めてみました Vol.2

私は、活動量計を使って8年間自分の睡眠を計測し続けています。
Vol.2からは複数回にわたり、季節によって睡眠状態に違いがあるかを見ていきたいと思います。
今回は季節による寝返りの変化について見てみました。

前回の記事はこちら:
2013年から計測をしている私の睡眠状態を眺めてみました Vol.1
https://note.com/kisseicomtec_bi/n/n314002546468

(文 : 睡眠関係営業担当 T )

はじめに

弊社製品には、SleepSign-Actという体動の大小から睡眠状態を推定するソフトウェアがあります。
以下のように、就床時刻・起床時刻・その間の睡眠/中途覚醒を推定します。

図1

このソフトウェアを使って、2013年からの睡眠状態の経年変化を季節に目を向けて捉えてみました。

気温について

まずは、私が暮らしているところの気温の変化をご紹介致します。

図2

今回の検証では、睡眠時の気温=夜の気温をみたいため、最低気温(図中青線)に着目していきましょう。

夏の月の平均最低気温は、18℃くらいと涼しく、今でも家にはエアコンがありません。
ただそうはいっても、夏の間は寝るまで窓を開けておきますが、寝るときには窓を閉めて寝ているため、寝苦しく感じる日が何日かあります。
毎年暑くなってくると、今年こそエアコンをつけようかと悩みます...が、お盆を過ぎると涼しくなるのでいまだに購入していません。

一方、冬はとても寒く、月の平均最低気温は-10℃くらいのため電気式毛布は必須です。
ただ地球温暖化の影響でしょうか、最近の2年は月の平均最低気温が-5℃くらいとなって少し暖かくなっているようです。

このような環境下で生活をしていることを前提に、私の睡眠状態をご覧下さい。

寝返りの回数

夏、寝苦しい時、少しでも冷たいところを求めて寝返りを多くしていると思いませんか。
SleepSign-Actで採用している活動量計(体動計)は、3軸の加速度センターを用いて体動を計測していますが、同時に重力方向から姿勢を計測することができます。
この姿勢の情報から、寝ているときに姿勢を変えた回数を求めることができます。
(姿勢は2分間の中で、最も長く向いていた方向を記録しています。)
そのため正確には、寝返りの回数ではなく姿勢変更回数となりますが、以降は寝返り回数と表現することとします。

それでは、平日に自宅で就寝した時の毎月の平均寝返り回数をご覧下さい。
(平日の定義はVol.1をご覧下さい。)

図3

きれいなサインカーブを示しているのがわかります。
点線で示したピークから、7月か8月で夏に寝返りが多いことがはっきりとわかります。
この寝返り回数と、最低気温(寝ている時の外気温)を並べてみますと、きれいに相関しています。

図5

散布図にしてみるとこんな感じです。

図7

やはり、気温の高い夏は寝返りの回数が多くなる傾向があります。

まとめ

以上から、季節の変化が寝返り回数に影響を与えることが明らかとなりました。

寝返りの回数が少ないと血行不良や腰痛の原因になったりする可能性があるという話を聞いたことがあります。
この結果をみると、冬はもう少し寝返りを打ちやすいような環境にしてあげるといいかもしれないですね。

次回は季節による睡眠効率の変化について検討したいと思っています。
また、社内メンバーと一緒に討論形式でデータを見てみるのも面白いかもしれませんね。

今回計測に使ったシステム

睡眠/覚醒リズム研究用プログラム SleepSign-Act
https://www.kicnet.co.jp/solutions/biosignal/humans/sleep/sleepsignact/

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