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睡眠計測実験中にデータ確認~SleepSign-Cloud for Act~

弊社にはSleepSign-Actという製品があります。
こちらの製品は、小さな活動量計を腰に付けて生活をしてもらうことで、日中の活動量や睡眠時の様子を推定することができます。
このSleepSing-Actで使うデータをクラウドで管理する新たなサービス
「SleepSign-Cloud for Act」を2023年4月より開始いたしました。

今回はどうしてそのサービスが生まれたのか、これによりお客様のどのような悩みを解決していきたいのかをご紹介していきたいと思います。

『使ってみた』という内容とは少し違いますが、製品が生まれるまでの思いやどんなふうに羽ばたいていってほしいのか、企業目線ではありますがお伝えできればなと思います。

(新人睡眠営業 : K)

SleepSign-Actとは

弊社製品にはSleepSign-Actという、体動の大小から睡眠状態を推定するソフトウェアがあります。
このブログではだいぶおなじみとなってきましたが、こちらの製品は小さな活動量計を腰に付けて生活をしてもらうことで、日中の活動量や睡眠時の様子を推定することができます。

SleepSign-Act 解析画像

SleepSign-Actの利用現場と課題

SleepSign-Actは主に睡眠を計測する実験現場にて、ご利用をいただいています。
基本的に
実験開始:研究者から被験者に活動量計を貸し出し
実験中 :被験者は活動量計を付けて生活
実験終了:研究者が活動量計を回収してデータを吸出し
という流れで実験を行います。

実験の流れ

実際に製品をお使いの皆様から、
「いざデータを見てみると付けていない人がいた」「データを見る限り誤って付けているように思う…」等、回収するまでどんなデータが取れているか全くわからないため、いざデータを見てみると使えないことが往々にして発生してしまうというお悩みが寄せられていました。

活動量計のメモリが100日保存できる事から、長期の実験に向いているものの、もしとれていなかった場合はせっかくの長い期間のデータがロストしてしまうことから、改めての収録が難しくあらかじめロストを想定した実験プロトコルを組んだりしなければなりませんでした。

この課題を解決すべく、被験者のスマートフォンからデータをアップロードし、研究者が随時データを確認できるサービス「SleepSign-Cloud for Act」の開発に着手しました。

SleepSign-Cloud for Act概要

SleepSign-Cloud for Act は下記の様なサービスです。

弊社ホームページより抜粋

実験中にデータを被験者が随時クラウドにアップロードすることで研究者はそのデータを確認できます。
これにより、例えば付け方が間違っていたり、付けていない被験者に対し連絡を取ることで正しくデータを取得しロストなく実験を進めることができます。

SleepSign-Cloud for Actのここがすごい

1.実験中にデータを確認できる

これができるようにサービスを構築したので当たり前といえば当たり前なのですが、実験中随時データを見ることができます。

①実験中にアップロードされたデータで確認

SleepSign-Cloud for Act Web上グラフ画面

上記のように、実際のデータを被験者がアップロードできるため、この人は全く付けてないな、とか夜だけ外して生活しているのでは…?と問題を早期発見できます。

②データアップロード時刻で確認
データを毎日確認することはちょっと手間ですが、最低限アップロードというプロトコルを被験者が守っているかの確認を「最終読込日」から確認できます。

SleepSign-Cloud for Act Web上被験者画面

2.睡眠日誌が入った状態でデータを取得できる

弊社製品のSleepSign-Actでは、自動で就床・離床時刻を推定する機能があります。しかし、これは機械的に判定しているのでどうしても万能ではないため、誤った就床・離床時刻が設定されることがあります。
そのため、研究者は被験者が記入する睡眠日誌(多くは手書き)とデータを突き合わせながら就床・離床時刻の調整をしていました。
そこで、SleepSign-Cloud for Actではデータを読み込んだ際、被験者が自分で就床・離床時刻を記入できる仕組みを搭載しました。

被験者が自分で布団に入った時刻・出た時刻を修正

実験終了後、SleepSign-Cloud for ActからダウンロードしたデータをSleepSign-Actに取り込んで解析します。
その際、すでに被験者が修正した就床・離床時刻が入った状態でデータの解析を始めることができることで、手書きの睡眠日誌との突合せがなくなり、研究の手間を大きく軽減できるのではないかと考えております。
もちろん、被験者の主観をすべて正とすることはできないかもしれませんが、ずいぶん手間を軽減させることができるように思います。

※本機能は管理する実験ごとにON / OFFが可能です。

SleepSign-Cloud for Act の未来

まだまだ生まれたばかりのサービスですが、すでに実際に使っていただきいろいろなご要望が出てきています。
お客様から実際に受けたご要望が一番の成長の糧と考え、早速要望をまとめ、開発の検討を行っております。

私自身新しいサービスのリリースを手掛けるのは初めてのため、いろいろと新しい刺激を受けてとてもわくわくしています。

SleepSign-Cloud for Act と一緒に、私および部署のみんなが成長していけたらなと思っています。

さしあたっては皆様からのご要望の抽出ですね…! ご意見・ご感想お待ちしています!

まとめ

今回は少し方向性の違った、新サービスの開発経緯とおすすめポイントについて紹介いたしました。

実験中にデータを確認できる事で、よりロストが少なく、確からしいデータの取得のお手伝いができると考えております。

またまだ生まれたばかりのサービスですので、その成長を一緒に見守ってもらえるとうれしいです。

今回ご紹介した製品

※ 製品・ブログ等に関するお問い合わせは、上記リンクページ下部の「お問い合わせ」よりご連絡ください。

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