03 家の構造を確認する

この家は大丈夫なのか。

築65年って、そこそこの高齢者。築40年を超える中古住宅を買ったら、まず、天井と床を剥がして、建物の構造を確認することをお勧めします。すると建物の構造体が現れるので、家の健康状態が確認できるわけです。

要は人間ドックですね。人間もだいたいそれくらいから真剣にやりますよね。

天井の上にはネズミくんとかの獣類や蜂などの生物の生息地になっている可能性があります。あとは膨大な埃が眠っているので、一気に取らないと日々埃が降り注ぎ続けることになります。面倒だし、身体へのダメージはかなり大きいけど、天井を剥がして清掃するのはオススメです。
続いて床下。こちらは建物の大敵のシロアリくんを確認する必要があります。また、水も大敵。湿気は家をカビ臭くするし、壁から水が入っていることも。空けてみて、場合によっては防水シートや防蟻材を使います。

床が傾いていても、床を支える根太がけなどの部材が腐っているだけの可能性もあります。
重要なのは、柱・梁・土台などの主要構造材が腐っていないか、です。

我が家も恐る恐る空けてみました。

すると...残念ながら、腐っている部材も...!

腐っていたのは2箇所。
1箇所目は、土台と言われる部材。もうこれはしょうがない。潔くプロに相談。概ね、1-2日で終わる工事ですので、15-20万円で上げてくれます。小さな、建物を継承するための工事も、結構地元の大工さんは頼んでやってくれるので、聞いてみましょう。
もう1箇所は、床板を支える部分で、主要構造部ではありませんでした。食われていた部材を取り替えて、床板を貼り直しました。

続いて天井。天井裏にはたくさんのネズミの糞と1匹の死骸が。でもこれを開けると、埃問題と獣問題を一斉に対処できるので頑張りました。

あとみて欲しいのは、部材と部材との接合部。ここに金物と呼ばれる金属があるのかどうか。もしなかったら、いろんなプレートがあるので、適宜使いましょう。
https://www.kana-e.co.jp/choose.html

僕は家のサイクルはそもそも森の成長と同じ周期であるべきだと考えています。とすると、だいたい50年くらいで木が成長するから、それくらいで悪い箇所を見定めて、適宜部材を新しくするなど、木材を使うことで、山の成長速度と一緒に家を使っていけるのではないか。そんな思いもあり、今回の改修では木曽の木を使っている地元製材所の木材を使っています。

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