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成功している起業家・経営者には歴史好きが多い?

こんにちは。
もし私の勤めている会社が歴史の好き度や詳しさで役職を決める制度であれば、明日から社長確定のれきしたつです。

まあそんなことはありえませんが、実は成功している起業家や経営者には歴史好きが多いという説もあります。今回は歴史と経営の関係について記載しようと思います。



経営と歴史の関係

歴史好きの経営者

私は経営者ではありませんが、仕事柄経営者の方(主にスタートアップ)と話すことがよくあります。そんな中、これまで複数の経営者の方と歴史トークで盛り上がったことがあります。
そんなのたまたまじゃないか、と思われるかもしれません。実際すごくn数が多いわけではないです。

ただ、松下幸之助や稲盛和夫といった、日本を代表するような経営者も歴史好きとして知られているように、あながちこの傾向はズレていないのではないかとも思っています。
今回はそこの確からしさについては深掘りしませんが、経営者が歴史好きという仮説に基づいて色々考察していきます。

歴史から得られる学び

歴史を学ぶことにより、得られることは非常に多いです。
(以前の記事もご参考に)

以前の記事でも少し触れましたが、歴史を暗記科目として捉えている人は非常に多いです。これは非常にもったいないと感じます。
もちろん、暗記科目であることは間違いではないですが、一定程度暗記すると、覚えた事柄がつながって、ストーリーが見えてくるようになります。そのストーリーとは人類がこれまで経験してきた軌跡です。これを学ぶことで、自分自身の数十年の経験だけでなく、人類すべての数千年の経験をもとに物事を判断できるようになります。

例えば、13世紀、世界を席巻していたのはモンゴルであり、日本にも侵攻してきました。いわゆる「元寇」です。モンゴルは強敵でしたが、「神風」が吹いたことで日本は撃退に成功したと伝えられています。
この歴史的事実を知っている方は多いと思います。しかし、これを単に「モンゴルが攻めてきて日本が追い返した」とだけ理解していると、活かすことは難しいです。

ここで、この事実をもう少し深堀ってみます。そもそも、当時世界最強だったモンゴルになぜ日本が勝てたのでしょうか?
理由は色々ありますが、そのうちいくつかをピックアップしてみました。

  • モンゴル人は遊牧民族であり、陸での戦いには強かったが、海での戦いは苦手だった。

  • モンゴル軍は高麗(当時朝鮮半島にあった国)の軍との混成であり、高麗軍の士気は低かった。

これらをまとめると、「モンゴルは苦手な分野で戦い、かつモチベーションが低かったために日本に敗北した。」ということです。。つまり、苦手な分野でモチベーションが低い組織だと失敗しやすいと言えます。

今回は分かりやすくするためかなり単純化したため、実用的ではないかもしれませんが、出来事の背景や取られた戦略、その結果などの事例を大量に知ることで、このようにすれば失敗しやすい、成功しやすい、といった傾向が見えてきます。これが歴史を学ぶことで得られることです。

経営への活用

このような、歴史的出来事を抽象化して考えたことは、現代社会における企業経営にも当てはまる教訓になります。先ほどのモンゴルの事例を理解していれば、例えば、自社の強みと関係性が低い企業を買収して、組織のエンゲージメントも高められず上手くいかない、といったことを避けることができるかもしれません。

意識しているのか無意識なのかは分かりませんが、経営者はこのように、
具体的な歴史的事実を学ぶ→抽象化して傾向を探る→現代の企業経営に応用する
といったことをやっていることで、より確度の高い判断をしているのではないかと考えています。

まとめ

歴史には人類の行動がどのような結果をもたらしたかという学びを得られるものであるからこそ、それを活かすことができる人が企業経営に成功するといった意味で、成功している経営者に歴史好きが多いというのは一定の必然性があるのかもしれません。

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