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「Twitter=アヘン」説

こんにちは。歴史の達人、れきしたつです。
今回は「Twitter=アヘン」説について書いていこうと思います。

ところで最近Twitterと言うべきか、Xと言うべきか悩みますよね。Xがアルファベット一文字であることが諸悪の根源な気がします。

ちなみに私は中学生の時にTwitterを始めたのですが、当時Apple製品にハマっており、学校でも将来はAppleに就職するとうそぶいていた私が最初につけたアカウント名は「iPod touchマスター」でした。(高校入学後、「iPhone 4Sマスター」へと進化しますが、それはまた別の話…)


麻薬はなぜダメなのか

さて、本題ですが、皆さんはアヘンが何か知っていますか?アヘンとは麻薬の一種ですが、歴史に出てくるアヘン戦争で知った方も多いのではないでしょうか。1840年、イギリスと中国(当時は清)の間で勃発した戦争の原因が、イギリスによるアヘン密輸を中国が取り締まったことから、そう呼ばれています。アヘン戦争はそれまでアジアの大国だった中国を遠いヨーロッパの国が破ったという、世界史上の大事件であり、日本の明治維新やその後の近代化にも大きな影響を与えました。

ではなぜ中国は、イギリスとの戦争になるリスクを負ってまでアヘンを取り締まったのでしょうか。それは二つの意味で国を滅ぼすからです。

一つ目の理由は、財産の流出です。そもそもイギリスがアヘンを中国に密輸した理由は、それまでイギリスが対中国貿易で赤字だったからです。当時イギリスは中国からお茶の葉などを輸入しており、貿易赤字でした。それを埋め合わせるために、当時イギリスの植民地だったインドで栽培したアヘンを中国で売り、黒字化しようとしたのです。つまり、中国からすればアヘン貿易を放置することは、中国の財産がイギリスに流出することを意味しました。

二つ目の理由は、アヘンが麻薬だからです。こう書くと当たり前だと思うかもしれませんが、そもそもなぜ麻薬を使用することは禁止されているのでしょうか?
現代日本でも、覚醒剤や大麻などの麻薬は販売や所持、使用が法律で禁止されています。このこと自体は中学校や高校でも嫌と言うほど啓蒙ビデオを見せられるので、誰でも知っていることです。

では、麻薬はなぜ禁止されているか、ロジカルに説明することはできますか?別に個人が使う分には個人の自由という考え方もできなくはないと思います。

それでも法律によって明確に禁止されている理由は、こちらも大きく二つだと考えています。

一つ目は、身体の健康を害することで、その治療費がかかったり、患者が暴れて損害を被ったりするからです。こちらは比較的イメージしやすいかと思います。

私は、もう一つ理由があると考えています。それは、国全体の生産力の減少につながるからです。そのロジックは次の通りです。

①麻薬を使う人が増える

②社会全体で麻薬に対して使用されるお金が増える

③社会に必要な財やサービス(例えば食料や日用品、家電など)に使われるお金が相対的に減る

④個人個人にとって、他の財やサービスよりも、麻薬を供給した方がお得という状況になり、そちらに生産者が寄っていく

⑤社会に必要なものを生産する人が減る

社会全体で見た時に、麻薬はこのような悪影響をもたらします。これを民間経済に委ねると、全体最適ではなくなる(経済学的には市場の失敗と言います)ため、法律によって規制しているのです。

SNSの功罪

次に、TwitterなどSNSの功罪について考えてみます。

SNSのメリット

まず、メリットてすが、様々なことが挙げられます。
例えば以下のようなものがあります。
・マスメディア以外の情報に触れられるため、政府や大企業などの意に沿わない考えも広まりやすい
・匿名で人とコミュニケーションが取れる
・個人が情報発信できるため、圧倒的な情報量をもとに情報が得られる

これらはほんの一部ですが、SNSの普及によって、世の中は大きく変わったと言えます。企業の不正が暴かれたり、災害時に欲しい情報が瞬時に得られたりと、社会にとってプラスの面も大きいです。

SNSのデメリット

一方で、SNSは社会にとってデメリットになる点があることも事実です。
例えば以下のようなものです。
・匿名により、誹謗中傷が増える。
・真偽不明の情報が出回る。
・SNSに使う時間が増え、他のことをやる時間が減少する。

他にも色々あるかと思いますが、今回着目するのは、三つ目に書いた、「SNSに使う時間が増え、他のことをやる時間が減少する」という問題点です。これが行き過ぎるとどうなるでしょうか。

多くの人がSNSに使う時間が増えると、その人たちに対してアプローチしてお金を稼ごうとする人たちが増えます。そうしてSNSでお金を稼ぐ人が増えることで、社会全体としてSNSに関する時間やお金などのリソースが増加し、それ以外のリソースが相対的に減少します。

もうお分かりかと思いますが、これは麻薬と同じ現象です。もちろん、メリットもあるSNSと麻薬を同列に語るわけではないですが、強い中毒性があることや、時間やお金を浪費することなどの点では共通しています。

実際、昨今のTwitterではインプレゾンビと言われる人たちや、情報商材などに誘導しようとする人たちで溢れています。(正直ウンザリしていますが、それでも見てしまう自分がいます)
Instagramでもインスタグラマーと言われる人たちが大量に出現しています。

まさに、麻薬が広がるのと似たような状況になりつつあるのです。

今後の予測

このように、SNSには麻薬との共通点があり、社会全体の生産力を下げる効果があると考えられます。
歴史的に見ると、昔は合法だった麻薬が、違法化される傾向にあります。(戦時中はヒロポンと呼ばれた覚醒剤が普通に使われていた)

ここから、今後SNSも法的に規制されることが予測できます。例えば1日の上限時間や、未成年の利用制限などです。私の感覚ではこの10年以内に導入されてもおかしくないと考えています。

私が中学生の時に規制されていれば、「iPod touchマスター」が生まれることもなかったかもしれません…

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