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歴史上初めて、人の行動が読めてしまう時代になる?

こんにちは。
何の役にも立たないであろう歴史検定を受けるか迷うくらい歴史が好きな私が、歴史の流れをもとに将来の予測をしてみようと思います。

結論から書くと、今後、「人の行動が読める時代になる」可能性があるのではないかと考えています。今回はこの妄言についてお話していきます。


人は直近よく進歩していた技術を軸に未来を考える

現代社会は、様々な技術的発展の上に成り立っています。人間社会の変遷について、かなりざっくり分けると、狩猟社会→農耕社会→工業社会→情報社会といった流れで進んできています。21世紀は情報社会であり、今後ますますデジタル領域の技術が進むことが想定されています。ビジネスの場面でもここ数年はDXが大きなトレンドテーマになっています。

今後もますます世の中の至るところでデジタル化が進み、社会が発展していくと多くの人が考えているかと思います。これは、この30年ほどがIT技術が大きく飛躍したことが背景にあります。

当たり前のことと思うかもしれませんが、20世紀はそのような方向に社会が発展していくと考える人は少数派でした。当時は工業領域が大きく成長していたため、そのような社会発展の方向性をイメージする人が多かったのです。

例えば交通分野だと、今話題のリニア新幹線も20世紀中には完成すると言われていたのが、2024年の今でも完成していなかったり、空飛ぶクルマが走るようになると言われていたが、いまだに車は地上を走っていたりと、思っていたよりも進化のスピードは緩やかです。

なぜこのような予測がされるかというと、新たな領域の技術の進歩は早いからです。1903年にライト兄弟がほんの数十m、数十秒飛ぶような飛行機を発明してからわずか10年ほど後には戦争で使われ始め、そのさらに10年ほど後には数千kmもある大西洋を横断できるようになります。一方で、現在の20年前、つまり2000年くらいの飛行機は、細かなアップデートはあるにしてもそこまで今と大きく変わりません。これは技術が成熟してくると、技術進歩が緩やかになるからです。

一方で、2000年くらいのデジタル領域は今とは大きく違います。iPhoneすら登場しておらず、ほとんどの方はガラケーで、SNSも無いような時代です。これはITが新しい技術のため、短期間で大きく進歩した結果です。

現代に生きる私たちは、この工業分野とデジタル分野の成長スピードの違いを目の当たりにしてきたため、今後もデジタル領域の発展が大きく進むと考えがちです。もちろん、まだまだデジタル領域の進歩はあると思いますし、デジタルならではの特性(限界費用が小さいなど)もあって成長を続ける可能性は大きいと考えられます。

しかし、この30年のような速度で進化していくかは怪しいとも考えられます。すでにある程度成熟してきている面があるからです。実際、iPhoneも4から5、6へと進んでいた頃と、13から14、15へと進む現在を比べると変化の大きさは小さくなっています。

そのため、次の30年で大きく進む技術はデジタル領域とは限らないと言えます。
では、今後どのような領域の技術が進んでいくと考えられるでしょうか?

人の行動を科学的に理解する技術が進むかも

その可能性の一つとして、人の行動を科学的に理解する方向に進むのではないかと考えています。ちなみに、ここまでは割と客観的な話で、ここからは私の適当予想なのでその点ふまえて読んでいただければと思います。

人の行動や心情というものは、これまで予測できないものだと考えられてきました。もちろん、心理学などである程度の傾向を分析することはできますが、自然現象における運動方程式のように、個別の現象を完全に当てはめて予測することは不可能だとされています。

しかし、近年、人間の内面からくる行動原理を考える、認知科学と言われる領域の研究がかなり進んできていると感じています。

その一つに、行動経済学の注目度の高まりがあります。私は経済学部出身ですが、経済学は基本的に数式によって世の中の経済現象を分析する学問ですが、必ずしも人間は合理的に行動しないという考え方から、心理学的要素を取り入れることで、より現実に近づけることを目指した経済学です。
行動経済学の例としては、プロスペクト理論という、人間は得することを目指すより、損することを避けたい気持ちが強く働くといったようなものがあります。数学的な期待値は同じでも、損を避けるためにチャレンジを避け、結果としてチャンスを逃すといった行動は、現実でもよくあるのではないでしょうか。

このような人間の心理や行動を科学的に解明していく流れが今後強まるのではないかと思っています。
デジタル領域との掛け合わせになりますが、AIによって特定の人の過去の行動を分析し、次の行動とその心理を出すといったサービスもすでに出てきています。

さらに進むと、人間の脳自体の解析にまで進む可能性もあると考えています。科学技術が進歩した現代でも、人間の脳についてはまだまだ未知の領域です。この領域に技術進歩のウェイトが移れば、一気に脳の仕組みの理解が進み、それに伴って人間の心理や行動が数式で表現できるようになる可能性もあります。(運動方程式ならぬ人心方程式?)

もちろん現段階では妄想の域を出ない話ではありますが、30年前にYouTuberをスマホで見る世界が全く想像できないように、今後今では考えられない領域の技術進歩が大きく進む可能性は否めません。そしてその可能性として、私は人間の心や行動に関する領域にフォーカスが当たるのは、決してあり得ない話ではないと思っています。

ただ、この手の話はどうしても倫理観的な話もついて回るので、そのあたりも踏まえると、まだまだ先の話という気もします。

まとめ

今回の説、いかがだったでしょうか。
あくまでも私が考える、今後の社会の方向性の一つの案ではありますが、歴史の変遷を踏まえると、一定の可能性はあるのではないでしょうか。

ちなみに、私くらいの歴史中毒になると、夜寝る時にこのような未来予測(ドラマの続きを予想するのに近い感覚)をしながら寝ることが多くなります。(そのせいか悪夢見がち)

皆さんは今後どのような社会に進むと考えますか?独自の説があればコメントください。
お読みいただきありがとうございました!

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