2022_1026_本読み
<1432字>
冒頭の写真:
シイノキだと思ったけれど、どういういきさつで、こういったくねった形になるのかな、と思う。
さらに、
土の中ではどういう根になっているだろうか。
一粒のシイの実が、大きな木になったのの根を想像すると、植物のすごい力を感じます。じわじわと土に食い入って、押しのけて巨大な塊を形成してるわけだから。
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10月26日(水)は以下を読みました。
『進化とは何か』
リチャード・ドーキンス 、吉成真由美 編・訳
第二章 デザインされたものと「デザイノイド」(デザインされたように見える)物体 82ページまで
早川書房
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この前のところで、犬などの育種で人為選択の内容を説明。
それを「アースロモルフ」というソフトでコンピュータのシミュレーションで再現。
こういったソフトで、ハエをたくさん捕る巣を作るクモが残っていくというシミュレートでかで自然選択を説明。
こういうふうに、一つ一つ丁寧に理路を示しながら説明していく、というのがドーキンスのやりかたですね。
(音読した人:山崎)
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『畏るべき昭和天皇』 松本健一 著
新潮文庫
占領下の天皇制
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戦前戦中と同様、占領下でも、アメリカの情報を短波ラジオを使って得て、会見や発表の内容を熟慮していた、天皇の様子でした。
21年1月1日の詔勅書、いわゆる天皇の「人間宣言」は、そういうことも織り込まれて含まれて、でてきたもののようでした。
(音読した人:こいでさん)
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『塩一トンの読書』 須賀敦子 著
河出文庫
『エジプトだより』 ジャン・グルニエ著
『本を書く』 アニー・ディラード著
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前者、大学院生や教授のような研究的生硬な文と、豊かな文化を描く紀行のような文とが貫入しあいながら出てくるのが、この著者の特徴でそこがいい、というような内容だったと思います。
こういう「読み」が、須賀さんっぽいと思いました。
味わいの違うものや、異質な内容のものが一箇所にあることを楽しめる、というのか。須賀さんの場合は、本の内容を紹介しながらそれがそのまま人生を語ることになっていて、見事なんですが。
(音読した人:きよもとさん)
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『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集)
岩波文庫
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欠席した友達にテスト情報をいろいろ流す、という手紙。
今のLINEを思いました。
今日の手紙は、漱石も子規も、一高の同級生の時代のだったんですね。
六つかしい漢文調の言葉遣いも読みにくいけど面白く、かつ友達同士の日常さがあって、ほおがゆるむ感じ。現代のアニメにありそうだな、と感じてしまいました。
(音読した人:めいさん)
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『芭蕉連句集』 中村俊定・萩原恭男 校注
岩波文庫
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芭蕉(この歌仙では桃青を名乗る)が
〈 三味線引きてならぶ乞食 〉
と詠んでいて、どうやら、この一句でガラッと連句の雰囲気を変えたようだ、ということが注や訳を見るとわかります。
注には、付句集へのリンクががたくさん紹介されています。
これが出たらこんなことばが付けられる、という張り巡らされたことば世界みたいなものが、参加のみんなに共有されているのだろうな、ということを感じました。
そこで楽しい遊びの宇宙が繰り広げられている。
それは、外部の人には伝わらないからダメです、というのと真逆の行き方のような気がします。なんか揺るがされます。
通な状態とか専門領域ってみんなそうだよな、とも感じました。
(音読した人:山崎)
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