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2022_0530_本読み

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冒頭の写真:
妻と一緒に、世田谷文学館で開催中のヨシタケシンスケさんの展示を見ました。あー、おもしろかった。

一昨年、zoom本読みを始めたころ、小学校の低学年の子がヨシタケさんの本が大好きで、二週間くらい続けて読んでくれたのを思い出しました。

世田谷文学館の入口に、ニシキゴイの居る池があります。

ここがブクブクに泡立っている、のがこの写真。

なんでかな?と考えて検索すると、

多分、鯉の恋の季節。

産卵と放精による泡と思われます。



5月30日(月)は以下を読みました。

『虹の解体』

リチャード・ドーキンス 著
福岡伸一 訳
早川書房
第2章 客間にさまよいいった場違いな人間

今回のやり玉は、イェイツも居ましたが「Xファイル」。それは「超自然的な現象だ」として科学的解決をしない流れを、密かだがおおいなる洗脳だ、と警告しています。

確かに。「Xファイル」見てないのそれ自体にはなんとも言えないですが、TVは洗脳の道具以外のなにものでもない、というのは明らかな事実、と思います。

全て、スポンサーあるいは政治の都合で動く、というのが原理ですから。

(音読した人:山崎)





『目の見えない人は世界をどうみているのか』

伊藤 亜紗 著、光文社
第3章 運動 見えない人のからだのつかい方

ブラインドサッカーの選手の葭原よしはらさんの話で、見えない人には死角がないというような話が再出。

超絶技巧のメッシを例えにしての話は面白かったです。

このように、ことばを通じても、この人がどういう身体なのか、どういう感覚なのか、ということに想像の触手を伸ばすのが、とても楽しいし、大事ですね。


(音読した人:こいでさん)





『オオカミくんはピアニスト』

石田 真理 作
文化出版局

スコっと、抜ける終わり方。

こういう本は、こどもたちに読んだら、どう反応するのか、感想を聞いてみたい、と思いました。

(音読した人:はやしさん)





『学問のすゝめ』

福沢諭吉 著
岩波文庫
十二編 人の品行は高尚ならざるべからざるの論

「演説」のお勧めに続いては、この小見出し。

高尚ならざるべからざる、が、否定の否定な感じで、ちょっと混乱しました。なんとなくは捉えられるのですが…………

いろいろ検索して、
簡単に言うと「高尚でなければならない」ということですね。

(音読した人:めいさん)






『本の中の世界』

湯川秀樹 著
岩波新書
「私の短い自叙伝」

こどもの時を振り返って、

内気、細かいことが気になる、そういう性質、と自己分析していました。

学芸会で先生から無理難題を振られ、友達がそれをこなしたあと、はっきりしない気持ちをかかえて、池のところへ行きました。

そのシーンで

〈お玉杓子が一ぱい動きまわっていた〉

と書いているのが、

いかにも、そういうこどもな感じで、印象に残りました。

(音読した人:きよもとさん)






『芭蕉連句集』

岩波文庫、松尾芭蕉
三三 めづらしや(曾良俳諧書留)111〜113ページ

四句目で「三ケ月みかづき」が出ました。

参考にしている「歌仙季題配置表」で見ると、五句目が「秋の月」となっています。

よく読むと
〈月は出るにまかせるが、月と月を近くに出してはいけない。〉
とありました。何句目かは変わっていいんですね。

たまにこういう「わかりやすい答」みたいのを見つけると、シンプルに嬉しいです。

(音読した人:山崎)






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