物理的負荷が低くても産後うつになるメカニズムに触れた話し

なんとか10日目にたどり着きました。このブログは育休復帰まであと3週間をきった私いふぱぱが、育休に入る皆様や子育てにお悩みの皆様に自分の経験をシェアできるよう取りまとめているものです。気になる部分や参考になる部分があれば、ぜひどうぞ。

さて、今回は産後うつの話です。ちなみに我が家では、第一子のときは産前産後うつ関連はほぼなかったんですよ。生まれて1ヶ月くらいは、うちの母親に手伝いに来てもらっていたということ・妻の復職も生まれて4ヶ月くらいでめっちゃ早かったんで、バタバタして毎日が過ぎ去った。そんな感じですかね(細かく言うとありましたが、今回は割愛)

今回は、まず夫である僕が第二子が生まれる直前に大きな不安に襲われて泣きそうになりました。その時のことはこちらにまとめてあります。
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http://kishikou.hatenablog.com/entry/2019/10/17/202121

そんなバタバタがありながら無事に第二子が生まれ、
・僕:家事、第一子の世話、第二子の沐浴など
・妻:第二子の世話(伝えてくれたものは僕がやる体制)
で、1ヶ月くらいが経った頃、異変がありました。妻がチラチラ気分が優れないと言う話をしたり、上の子への注意がちょっときつめなんです。もともとうちの上の娘はやや、おてんばなのはあるのですが、妻に「きつくあたってない?」と聞くとそんな自覚はないとのこと。

ちょうど1ヶ月検診があり、聞いてもらえばという話をしてみたのですが、妻が検診欄に書いているのは「ほとんど問題ない」のチェック。かすかな違和感がありました。

そんなこんなで数日経ったときに、妻が異常にきつく妻に当たっているタイミングあったので僕が間に入って仲裁しようとしたのですが、結果的に娘を擁護する形になってしまい、妻が別室に行ってしまいました。
長年の勘なのか、ここで妻を放置してはいけないと思い、娘に待ってるように伝える(すまん。娘よ)と、妻と話し合うことにしました。

どうしてもこういった時にアドバイスをしてしまいがちになるのですが、逆効果になったことがオンオフ含めて多くあるので、慎重に聞こうと思いました。最初に言われたのは「何も挟まずに聞いて欲しいと言うこと」。こちらもアドバイスは避けようと思っていたのですが、わかるよということすらはばかられるくらい殺気?立っているのを感じました。絶望感が全身をまとっており、それが殺気に変わっているというんですかね。諦めに近い悲しみというんでしょうか。そんなやつです。毛穴が開く感じで、全力で受け止めねばと思いました。

そこで、僕が言ったのは次の3つでした。

1.妻が1st

2.何もまとまってなくてもいいからまず話してほしい

3.どんなに小さいことでもOK

その言葉を受けて、ぽつりぽつりと妻から言葉が漏れ出てきました。めっちゃ泣いてました。

23日ごろ

寝れない。いろんなこと考えて寝れない。もうすぐ1ヶ月検診。自由になれると言う感覚がある。あれしよう、これしよう考えて、私は今後どうしたいと言うことを考えねば。エネルギーがすごく余っていて、ああしたい、こうしたいがある一方で、くすぶっている感が大きい。何かしなきゃ。もっと、こうしたいが出てきた。今、できていないのがある。ご飯など、こうしたいという細かいことが気になる。夫にやってもらっている中で思っていることと違うのが目につく。自分が徐々に家事ができるようになると夫がやっているのとは違う。ただ、やってもらっているのに、そこに文句言っちゃいけない。私はこうしたいから、本来はこうしたいからすごく不満。

26日前日

1ヶ月検診の準備を夫があまり把握していない。段取りがいまいちで、夫がなぜ一緒に考えてくれないんだろうと思う。大きな健康上の問題はないので、検診のチェックも「問題ない」につける。

26日当日

検診へ行く。

27日

娘に対して怒ってしまう。なぜか、自分ばかりが責められていてつらい。

28日

対話の時間 ←この時


本人が話す中でわかってきたのは、

・そもそも苦しくなっていることに気づいてなかった

・自分の感情がわからなくなっている。怒りか疲れか我慢すればいいとかどの感情かよくわからない。

・助ける人と助けられる人の関係でいうと自分は後者で弱く、感謝せねばならないと言う思い込み がある

こういった感情処理がうまくできなくなってしまったのはそもそも、

・「自分がやりたい」と「やるのをお願いするのが申し訳ない」という相反する感情を自分の中でかかえて言語化できていなかったこと。

・やってもらっている身で何かをお願いするのが、申し訳ないと思う心理がでてきたのが度重なると、無力感が出てくる 

この2つが要因ということが明らかになった。

その後、妻が変えたことは唯一つ。

・自分の要望を小さくてもいう

私は、小さな妻の要望もめんどくさがらずに聞くことにして徐々に産後うつ一歩手前から復活していきました。 細かく言うともっといっぱいあったのですが、要望を小さくても言う癖をつけることで、小さいことでも言っていいんだという気持ちに少しずつなっていけたようです。

改めて、対話の時間として、「ただきく。ただ話す」 これをするのが何より重要ということがわかるいい機会だった気がする。

最後に。誰でも産後うつはなると思う(僕自身営業時代にうつになりかけたことがあります)。どんな人がなりやすいかでいうと、大雑把な人と細かい人でいうと、後者。人の気持ちに鈍感な人と敏感な人でいうと、後者。自分への期待が大きくなっているが、結果がでないことが続くと妻の言う無力感が出てきて、その状態が長く続くことでうつ状態になってしまう。自分への期待は下げてOK。迷惑かけて上等。その精神で行きましょう。

パートナーの人は、仕事でクレームでずっと立たされて24時間怒鳴られ続けているに近い状態で、「なんで簡単な資料も文字が間違ったりするの?」「おじぎもせずに部屋に入ってくるなんて信じられない」こんな感じでネチネチ詰められ続けていると思ってください。どんな人でもうつになりますよね。なので、できるだけタスクを取りまくるのはもちろんのこと、精神的負荷も減らしに減らしてください。その上で、妻のやりたいとかしたいことベースで、どんどんなにかを変えられるようにしていってください。自分の思いでなにかが変えられると人はうつにはなりません。無力感を作らないようにするには物理的負荷を減らすだけではだめなんです!!!

 以上、なにか参考になれば!

いふぱぱでした。

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