【こんな映画でした】644．［日日是好日］

2020年 3月 2日 (月曜)　［日日是好日］（2018年　日本　99分）

　大森立嗣監督作品。アマゾンプライムで。黒木華と多部未華子、そして樹木希林（これが遺作）で出ているとあってはどうしても観ておきたい映画であった。

　ただ正直に言うと、原作はいさ知らず、映像表現としては工夫はされているが、いま一つ物足りない。茶道と若い女性二人のそれぞれの人生の有り様を対比して描いているとも言えるのだが、やはり月並みの感あり。

　それと樹木希林の最後の出演作となってしまったのだが、お茶の先生ということで、天衣無縫さは期待できず、その意味では少し残念であった。
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　始めのシーンは、この二人の女性が毎週土曜日にお茶を習いに行き、その所作を、たとえば袱紗の使い方などを丁寧に描写している。知らない私にすればそれらは珍しく、お勉強にはなったが、やや長く感じられた。

　このところ古い洋画を中心に観ているので、どうしても邦画のリズム感のなさ・テンポの悪さ・冗漫な感じ・ありふれた展開等々が気になって仕方がない。これでまた邦画とはしばらくお別れになるだろう。