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凛とした佇まい 日本水仙

友人の古民家、庭先の水仙。
まずは水色の空き瓶にすうっと一本、納屋の片隅にいけてみた。
この「すうっと一本」が、一月のイメージ。

日本水仙

年末からお正月の賑わいも過ぎ、冬の静けさが訪れる一月。
別名「雪中花」とも言われるように、凍えるような大地を割って、ゆっくりと花芽を伸ばし、花を咲かせる。柔らかな茎や葉からは想像できない、強い生命力を感じる。

花の大きさや、黄色や白と『スイセン属』と言われる水仙の種類は色々。
とりわけ、柑橘系にも似た爽やかで品の良い香りと、素朴であるが凛とした佇まいの「日本水仙」は、お正月のいけばなにも使われるように特別な感じがある。

中国の古典の、「水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかな」という意味から名付けられたとされる(Wikipedia より)由来そのものだなと思う。

自宅には数本持ち帰り、口に緑青のついたマーブル模様のアンティーク徳利に入れた。蕾も緩み、だいぶ賑やかになった。
毎朝、薄れゆく香りを楽しんでいる。

アンティーク徳利

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