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7月の古民家だより 大蒜の収穫

約4年前。友人の畑で何を育てる?となった時、
やや遠方なので1ヶ月に一度のペースでしか通えないことや、夜には猪や鹿が住民よりも多くなる地域なので、被害にあいそうにない植物を選ぼう、ということになり、地味な大蒜を選んだ。
この選択は、間違っていなかったようで、流石に猪さんも鹿さんも手を付けなかった。

初めての大蒜の植え付けの際、畑仕事が初めての仲間もおり、折角立ち上げた畝の低い方に、種大蒜を植える始末。
未だに、語り草になっている。

大蒜を干している様子
Leica M4 / summaron 35mm /Kodak portra 400

今年も梅の収穫と合わせ、大蒜も無事収穫できた。
約1ヶ月、軒下に干した後、先週友人が届けてくれた。
昨年分をもうとっくに消費してしまっていたので、『待ってました!』だった。

スーパーで売っている綺麗な大蒜と比べて、不揃いだが土の力を感じる。
とても美しいと思う。
私は主に花の写真を撮っているが、野菜や果物も『植物』には変わりがなく、心が動くものは撮りたくなる。

今年の大蒜

冒頭で、『地味』といってしまったが、大蒜なしには料理は始まらない。
若手イケメン役者のようなカラフルな野菜に目を奪われるが、場面を引き締めるのは、大御所の名脇役だ。
おかげで、ラタトゥイユは無限に食べられる。

ラタトゥイユ

青森の大蒜を種に4年繰り返し栽培してきた。
もう青森産の大蒜とは違うものになっていると思う。

『大御所』は、土の中で時間旅行をしながら、その土地に馴染み、じっくりとその味になっていくのだ。

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