お庭探訪 山下公園、港の見える丘公園
最近、想定外の事態に見舞われ、その収集に追われて疲れもピーク。
それでも、リビングのカーテンを開けて雨の朝、しっとりとしたバルコニーの植物を見ると心が安らぐし、晴れた日は小さなベンチでハンドドリップの珈琲をいただくと、短い時間でも自分に帰れる。
植物に囲まれていれば幸せなのだ。
改めて、自分の心を整えてくれる庭の大事さを知る。
さて、今日は、気分転換も兼ねて、最近の庭づくりで参考にしている場所のお話をしようと思う。
山下公園付近の植栽と港の見える丘公園のローズガーデン。
このエリアは近くを立ち寄る度に、時期を替えて定点観測するのがまた楽しい。
まずは、近年改築されたマリンタワーの下の植栽。
6月に訪ねた時まだ始まったばかりの庭の印象。アガパンサス、トリトマ、ブッドレアなど。黄色とブルーの補色が爽やかな彩り。
そして10月。グラス類、西洋ニンジン木も繁って、ボリュームのある秋の宿根草の庭になっていた。
最近の庭づくりの流行は、手のかからないグラス中心のメドウガーデン。
6月の山下公園の風に揺れるエンジェルヘアが素敵で、パープルシルバー系の一年草の下草との混じり合いが爽やかでとてもよかった。
他にもこの山下公園周りの街路樹下の植栽も、初夏にはアナベルや紫陽花、確かユリも咲いきて、白とグリーンで統一されている。
さて、坂を頑張って登ってまずは今日も『キリンさん達』に会いに行こう。
港の見える丘公園のローズガーデンの秋は、花の終わった後のローズヒップ(薔薇の実)に迎えられる。
ここは、薔薇の花の咲かない時期でも、美しい。
というか、なくても十分なくらい見応えある宿根草の庭。
秋色のダリアとコリウス。
グラスのぺニセタムのブラウン、グリーンのジニアのカラーリングが一見華やかでは無いが、通好み。
バスのロータリー付近は、グラス類とガウラの風に揺れるロックガーデン。
ここも年間を通して植え替えなく、年ごとにグラスにボリューム感が出ている。
あれこれと彩りやら隣り合う植物同士の合わせなどをじっくり『うーんいいね』と唸りながら、観察していたら、あっという間に時間が経ってしまった。
公共の公園というと季節ごとにがさっと丸ごと植え替えられてしまう場所も多いのだが、こちらは宿根草で残す植物、加える植物の入れ替わりが自然に絶妙で細やかな庭づくりに『愛』を感じる。
さて、今日も沢山勉強させてもらった。
帰るとしよう。
いつもの外人墓地の脇の坂を降り始めたら、やはり今年も現れる。
バナナの木だ。花の横に実ができ始めていた。
なんだか、少し楽しい気分になって坂を降りた。
追記
さて、いろいろ参考にしながら、秋から植栽を始めた別荘の庭がこちら。
今年は、まず、開墾とグラスと中低木中心に庭の骨格を整えている。
バルコニーガーデン。今年は暖かで、まだブーゲンビレアが咲いている。ただ、花色が初夏や夏に比べてとても濃くなっている。
オリーブやブッドレアは、別荘の庭へ植え込み待機中。
小さくても十分。幸せ気分にしてくれている。
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