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アンティークと古道具の棚

連続猛暑日。
海辺の景勝地で屋外作業して、休日は通勤なのに観光客の渋滞に並ぶ。
この夏いくつか行きたい展覧会あれど、都内の人混みも暑さも流石に耐えられない。そして首肩も痛めてリハビリ中となれば、休日は引きこもるに限る。

だったら家の中をできるだけ居心地良くしようと、断捨離も兼ねて、書棚から本を撤去し、収集した古道具やアンティークでディスプレイした。

実はこの『ディスプレイ』が愉しいのだ。
素材で並べる、古道具の目的でまとめる、雰囲気で合わせる、など。
『ああでもない、こうでもない、しっくりこない』とあっという間に時間が経ってしまった。
過去に生花店で仕事をしていた頃、仕入れた花や鉢花、雑貨などを店頭に並べる作業が好きだった。その時は時間に追われていたけれど、今は悠長にハンドドリップの珈琲飲みながら自由にできる。
来客のないアンティークショップの店長だ。

収集した古道具たち

『花を入れる道具』として使えそうなものを中心に集めてきた古道具たち。
実はもう少し若かったら『花と古道具』のSHOPをやってみたかった。
しかし、これまでお店を運営する大変さを経験してきたからこそ、好きなものほど『趣味』で留めておくほうが、精神衛生上良いようにも思う。

美しき青錆

金属なら錆、ガラスなら気泡、古さゆえの歪み、傾きなどに心惹かれる。
綺麗すぎたり、完成度が高すぎる物には心惹かれない。
そこに『時間』感じられないものは何も心に響かない。

溢れるアンティークの中で、これまで私に『私はここよ』と語りかけてきた物たち。
そんなワクワクする骨董市に行って、その声を無視するのは、やはり難しいもの。
とは言え、あの世に持っていける訳でも無いから。
という訳で今回、バラバラに飾っていた物を一ところに集めてディスプレイしてみたのは、実は『棚を溢れさせないようにしよう』という自制の裏目的もあったのだ。
さてさて、果たしてこれで所有欲を抑えることができるのであろうか。

豆皿コーナー

一通り整理がついたところで、『風船唐綿』の弾けた種を薬瓶に収めてみた。
『なかなか面白い。』
どうやら何かまた新しい愉しみ方を見つけてしまったようだ。
今回なんの為のディスプレイだったのか、もう忘れそうになっていた。
気を付けねば。

薬瓶と風船唐綿

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