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時間旅行

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アンティーク、珈琲、レトロな喫茶店、クラシック建築など。心地よい時間の過ごし方、古くて美しきものへの時間旅行
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#アンティーク

短い夏の時間旅行 NIKKO KANAYA HOTEL

暑中お見舞い申し上げます。 さて、今年も日光金谷ホテルにてランチをいただいてきました。 昨年の記事はこちら。 前回は、車移動でしたが、今回は電車利用です。 しかも、神奈川西部より日光日帰り。 一体、なんの電車に乗ればいいのやらと調べたら、東武特急、JR新幹線、JR特急と3つの方法があります。余計に迷ってしまいました。 そして今回は時間の制約があり、東武特急を選択しました。料金も一番安かったと思います。 東武特急乗り換えの北千住駅へ行くために、上野から途中初めての常磐線に乗

セカンドハウス 『ヴィンテージ椅子と音』

3月末から父、母に続き今度は飼い猫の入院騒ぎ。 同時並行で仕事とセカンドハウスの準備、という大きな環境の変化を受け入れつつの心労が重なり、半ば暫く人生を休みたくなってしまった。 しかしお陰様で、今は猫も危機的状況からカムバック。 そうしている間に、庭のヒメシャラが一気に芽吹き始め、『緑の森』に替わった。 イギリスヴィンテージG-PLANの椅子をようやく搬入。 珈琲を飲みながら『庭を見ながら何もしないをする』のがここでの愉しみだ。 椅子は実際に座ってみないと分からないので、

アンティークと古道具の棚

連続猛暑日。 海辺の景勝地で屋外作業して、休日は通勤なのに観光客の渋滞に並ぶ。 この夏いくつか行きたい展覧会あれど、都内の人混みも暑さも流石に耐えられない。そして首肩も痛めてリハビリ中となれば、休日は引きこもるに限る。 だったら家の中をできるだけ居心地良くしようと、断捨離も兼ねて、書棚から本を撤去し、収集した古道具やアンティークでディスプレイした。 実はこの『ディスプレイ』が愉しいのだ。 素材で並べる、古道具の目的でまとめる、雰囲気で合わせる、など。 『ああでもない、こう

パンドラの箱と桜

昨年9月より6ヶ月に渡り、西伊豆の別荘の改装を行っている。 半年はほぼゴミ捨てに追われ、ようやく家の中のゴミを出し切り、ようやく『ゼロ』状態。 暖かくなってきたので、庭作りやら、内装など少しクリエイティブなことに取り掛かれるだろうと胸中軽やかな気分で、午前中リサイクルセンターを後にした。 さて、午後からどうしようかと。 『裏庭の小屋片付ける?』 そしてまたパンドラの箱は開けられてしまったのだ。 パンドラの箱の『災』の如く、出てくる出てくる、1980年代の大量生産、大量消費

涼しげな夏模様

暑くなってきたから、先週から今週にかけて、ファブリックをリネンに替えたりと、少しだけインテリア小物替えをしている。この暑い中、家具を動かすなど、何か大きく変化させる元気はない。 日本の模様は、特に季節感ある模様があり、それを少しだけ生活に取り入れると目から涼しく過ごせると思う。 網目に金魚模様の小皿。ユーモアのある模様。 これはあまりに可愛らしくて、印判の小皿を集めるきっかけとなったもの。 水羊羹やふ饅頭の夏菓子の方が合うかもしれないが、ご近所の和菓子屋さんで『あんドーナ

手のひらで感じる時間

古いモノを見たり、収集することがいつしか趣味になり、初期の頃は有田焼から鍋島焼、印判皿、豆皿集め、という、カメラの『レンズ沼』と同じの陶器の『沼』にはまりかけた。 ある時、『こんなに使わない数持っていて先々どうするの?』とハッとなり、このままだと収集も収拾がつかなくなりそうだったので、模様は『浜千鳥』に限定、鍋島焼のいいものを最終的に一点手に入れて、一旦休止とした。 その後は、仕事でもある花をいけるために使えそうな『古道具』収集に移行していった。いわゆる『見立てる』という