シェア
毎年、梅雨が始まって楽しみにしている花の一つに『半夏生』がある。 半日陰の場所に、白とグリーンのハンカチが群生してひらひらと。 雨に濡れるとハンカチは濡れてしまうが、それもまたしっとりと趣がある。 今年は、思いもよらないスピードでの梅雨明け。 ハンカチは、強い日差しと熱風を浴びて、ぐったり。 ひらひら、というよりフラフラという感じだった。 暦の『七十二侯』では、『半夏生』は、毎年7月2日ごろ。 名前の由来がその頃に咲いているので、『半夏生』とされているそうだが、『半化粧』
長い長いトンネル渋滞を抜けて、向う先はビーナスライン。 まだ6月なのに梅雨は突然去ってしまった。 今日は猛暑になりそうだ。 諏訪南ICで降りて、蓼科高原、白樺湖方面へ進む。 インターを降りてすぐは、なだらかな傾斜地に畑が広がる。 民家の庭先の花は、高地で寒暖差があるせいか、色鮮やかだ。 夏を過ごす場所なら、こんな場所がいいと思った。 ビーナスのような美しい輪郭のカーブを辿りながら、赤松から唐松、白樺と林道の木々は変化してゆき、車はグングン上がっていく。 柔らかな稜線の山々
梅雨も半ば。 しっとりとした紫陽花を眺めながら散歩するのを少し楽しみにしていたのに、今日は急に気温上昇。湿った南風が海から吹いてくる。 週末から1週間は、晴れて暑い夏の日が続くようだ。 やはり、紫陽花は雨がよく似合う。 紫陽花は、蕾から開花、花が終わるまでの間に花弁が色変わりをする。 大抵は、ブルーのグラデーション。白やピンク、最近は赤っぽものもある。 モノクロの紫陽花を見て、『さてどんな色?』と人々に問えば、自然の変化と人の記憶色が相まって、色の幅はさらに広くなだろう。
朝、夢と目覚めの間で、バラバラに体験したことがつながりあって、『そうか』と自分の中で腑に落ちるというか、大袈裟に言えば『神のお告げ』のように閃くことがある。 私は、長い間、花の仕事に携わりながら、一時は当時盛んだった花のコンテストなるものに参加していた。植物を使って、デザインすることに最初は面白さを感じてのめり込んでいたが、繰り返していくうちに段々苦しくなった。 他と違う手法をどれだけみせるかが過激になりすぎて『自然のものをこんなにまでデザインという名のもとに痛めつけてい
梅雨時、雨が降りそうで降らないような曇りの日。 気圧段々が低くなると肩にじわじわと重みを感じ、気持ちも段々塞がってゆく。降り出してしまえば、なんとなく楽になる。 小雨が降り出した。 気分転換に外へ出る。 今年も、庭には一面のドクダミ草だ。 暗くて陰鬱なイメージ、独特の香り。 大抵の人々は嫌う庭の雑草だ。 しかし私は、このドクダミ草が好き。 雨に濡れた一面のドクダミ草は、美しくてため息が出る。 白い襟の修道女たちが祈りを捧げているかのよう。 少し、茂みに立ち入り、写真を撮
初夏は、白い花が多い。特に木の花には白いものが多い。 モノクロフィルムで撮影する場合、花弁の厚さと色は、光の透過度で表されるが、『白い花』が一番その特徴を撮し出しやすいと思う。 だから、この季節はワクワクが止まらない。 本日の花の画像は、Leica M4 / DR-summicron / Kodak Tri-X 400 で撮影し、スキャンした画像。 5月初旬から時系列で追っていく。 まずは、エゴノキの花が紫陽花の葉に降り積もっていた。 山法師。 木の上の方に上向きに花をつ
本日関東甲信地方は、梅雨入り。 もう少しだけ、爽やかな季節を愉しみたかったけれど。 ただ、雨も悪くない。 土砂降りの中、カメラが濡れないように傘をさしながら木の下に入る。 葉の下に花をつける花だから、花に被ってるいる葉を少し上の葉に乗せて、なんとか花の顔を出した。 開花が始まって数日経ったが、雨の日の今日に限って、花が沢山咲いていた。大体、そんなものだ。 しっとりと小さな雨のビーズをまとっている。 この雨の景色はもう今日しかない。 同時にフィルム撮影も試みた。 昨年はピ
本日は、仕事のレポートです。 昨日はいつもお世話になっています、Zushi art gallery さんで『初夏の花を愉しむワークショップ』を行いました。 まずは、会場のwelcome flower. 昨日は、初夏の花をどう魅せるかということで、涼やかに『浮かべる花』と『掛ける花』をテーマにしました。 浮かべる花の作品 掛ける花の作品 残った花材で花束 私は、ご自宅などで花を愉しむ場合、沢山の花は必要ないと思っています。 季節の花をシンプルに。 それぞれの花の特徴